「ただの貧血だから…」 でも、そこに危険が潜むケースも

生理中は不快な症状に悩まされる女性も多いもの。

「経血の量が多くて貧血気味…」なんていう人もいるのではないでしょうか?経血量が多いと生理痛がひどかったり、ナプキンから漏れないか心配になったりしますよね。たかが貧血、されど貧血。「生理だから貧血になるのは当たり前」と貧血を放っておくと、重大な病気を見逃してしまう危険性があります。

貧血を放っておくとどうなるの?

貧血の症状は、めまいや立ちくらみだけではありません。主に次の項目のなかで、当てはまるものが多い人は貧血の可能性がありますので注意が必要です。

●食事をレトルト食品や冷凍食品で済ませることが多い
※貧血にならない為には、鉄、タンパク質、ビタミンCなどを豊富に含む食事の摂取や、造血効果のあるビタミンB12・B6や葉酸を多く含む食材が必要なのですが、レトルト食品や冷凍食品は、それらの成分含有量が低い傾向があります。

●無理なダイエットをしている
●身体が疲れやすい
●朝起きるのが辛い
●睡眠時間が不規則
●爪の色が白い
●顔色が悪い
●風邪を引きやすい

※貧血だと体温も下がってしまい、免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。

放っておけば治ると思われることの多い貧血ですが、改善や治療をしないままにしておくと慢性化し、身体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。

生理中の貧血にみられる婦人科系の病気って?

子宮筋腫

器質性過多月経の原因のなかでも多くをしめるのが子宮筋腫です。子宮筋腫はこぶのような形状をしており、子宮のなかに発生します。子宮筋腫が大きくなると子宮内膜のはがれる部分も大きくなるため、経血量が増えます。良性の筋腫ですが不妊や流産の原因にもなるので妊娠を望む人は産婦人科を受診するのがいいでしょう。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮の内側を覆っている子宮内膜に似た組織が、筋層内にできることを言います。子宮内膜症は子宮以外の場所に別組織ができるのに対し、子宮腺筋症は子宮のなかにできます。子宮全体が大きくふくらみ、かたくなっていくので膀胱(ぼうこう)や腸などの臓器が圧迫され、経血量が増えます。症状が軽ければ鎮痛剤でおさまりますが、不妊症の原因にもなるので治療を望む人は産婦人科を受診しましょう。

子宮内膜増殖症

卵巣ホルモンの影響を過剰に受けることで、子宮内膜が分厚く増殖していくのが子宮内膜増殖症です。「生理がおわらない」「経血量が多くなった」などの症状がみられます。半数以上は自然治癒しますが、なかには子宮体がんに発展する可能性のある「異型子宮内膜増殖症」もあるため、不安な人は定期的に産婦人科を受診することをお勧めします。

放っておくと不妊症の原因にもなり得る過多月経。貧血や経血量が多いことを当たり前だと認識せずに、自分の身体と向き合ってみることが大切です。

貧血に有効な食べ物ってあるの?

貧血に効くといわれる食べ物は、鉄分が豊富に含まれているレバーが定番です。なかでも豚レバーは、ほかのお肉と比べて含まれる鉄分の量が多く、吸収率も高い傾向があります。レバー特有のくさみが苦手な人は、香辛料を使ったり牛乳でくさみをとったりするといいですね。

また、パセリやほうれん草、れんこんなどの野菜も鉄分が豊富です。鉄分以外の栄養素も含んでいるので、積極的に取り入れていきましょう!

健康診断の結果で「貧血」が指摘されたときは、放置せずに受診するようにしたいですね。

執筆:Mocosuku編集部

 

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たった一人の管理センター職員が起こした、早稲田「女子人気」大革命

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は企業の経理や総務など、いわゆる管理部門の担当者の方からのご相談。「自分で自分の給与を稼げないことに強く引け目を感じる」と悩み「企業におんぶに抱っこではいたくない」という質問者さんへ永江さんは早稲田大学の管理センターの一職員が起こした革命などの実例を挙げて、わかりやすく回答しています。

管理部門が自分の給料を稼ぐには

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まず私ですが…

職種:経理兼総務。新卒入社、今年5年目になります。入社当初からこの部署は私1名でした。入社2~3年目の間はベテランの上司が期間限定で就いていてくれ、経理のいろはを教えてもらいましたが、定年退職されてから今日まで1人で行っています。

主な仕事は毎月の月次提出、会計資料の作成、給与計算及び手配、期日支払の手配、社会保険・雇用保険・労働保険の手続、各種必要な手続や問い合わせ対応、備品購入等です。

以前、こちらのブログで『もちろん総務とか経理はコストセンターであってプロフィットセンターではないから、「稼ぐ」とかいう考え方がおかしいという人もいるだろうが、人事だって総務だって、素晴らしい人材を確保したり、働く環境を快適にすることで会社の利益に貢献している』という部分に、少し泣いてしまいました。

というのも、私は管理部門なので自分で自分の給与を稼げません。そのため、所謂ストレスを感じた時は「稼げていないから仕方ない。このストレス込での自分の給与だ」と思うと同時に「このままずっと、おんぶに抱っこでいいのだろうか」とも思っています。

こう思ったきっかけは学生時代、飲食店でのアルバイトで、「自分の時給分は自分で稼ぐのは当たり前で、それを踏まえた上で、売上を上げて会社に貢献するのが大事」という言葉を正社員に掛けられてからでした。

そして社会人になって、入社当初から稼げない自分に強く引け目を感じています。ここから質問です。

  • 永江様が、過去に従業員を抱えていた際に経理の方もいらっしゃったかと思いますが、どんな方でしたでしょうか。
  • 経営者としての理想の経理は、具体的にどのようなものでしょうか。
  • 過去から現在に至るまでたくさんの方々とお会いしたり、間接的に接してきた中で、この経理の方は素晴らしいと感じたことがあれば、具体的に教えてください。

私自身の理想とする経理は、役員・従業員の要望に迅速に対応するだけでなく、自分で自分の給与を少しでも稼げる経理になるために、小規模企業の会計や労務のお手伝いが少しでも出来るようになる、です。

・社内のことだけでなく、社外のことにも取り組もうとする経理。もし、永江様がこのような考え方をするようになった経理が、自分の部下にいる場合どのような印象を持ちますか?

米国の人気ラッパーがNYハーレムに学校を開校で話題

生まれ故郷、ハーレムにチャーター・スクールを

ハーレム出身で「ディディ(Diddy)」のニックネームで知られるラッパー、ショーン・コムズ(Sean Combs)氏が、自身の生まれ故郷にチャーター・スクールを開校させる予定であることが分かり、話題となっている。

コムズ氏はハーレム生まれで、州のアップステートにある街、マウント・バーノン(Mount Vernon)で育ったが、開校予定のエリアはまさに自身が生まれたエリアだという。

学校の名前は「キャピタル・ハーレム・チャーター・プレスクール」(Capital Preparatory Harlem Charter School)」(1 East 104th St)で、既にコネチカットに開校している「キャピタル・マグネット・プレスクール(Capital Prep Magnet School)」が管轄を行う予定。

今秋開校の予定で準備が進められている。

報道によれば、3月末現在、6thグレードと7thグレードの応募を受け付けており、6thから12thグレードまで計700人の生徒に達するまで、応募受け付けを拡張していく予定だという。

コムズ氏は記者発表の中で「学校を作ることは、私にとって夢だった」と述べ、「私のコミュニティーの中の若い人々に影響のあることができたらうれしい。未来のリーダーを育てたい。」と志を語った。

チャーター・スクールとは、州政府とチャーター(特許状、特許契約書)を交わした上で、保護者、教師、地域団体などが公費で自主運営する公立学校のこと。

コムズ氏は、音楽プロデューサーで作詞家、アレンジャー、ファッションデザイナー、俳優としても活躍。

レコード会社、バッド・ボーイ・エンターテインメント(Bad Boy Entertainment)の最高経営責任者で、映画プロダクション、レストランのチェーン、ファッションブランド「ショーン・ジョン(Sean John)」など経営者としても多岐にわたる活動する。

米国のエンターテインメント産業で最も成功したものの一人。

現在46歳。

Capital Preparatory Harlem Charter School公式サイト

記事提供:ニューヨークビズ 

 

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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空き巣の撃退には「心理戦」が効く。狙われにくい家の特徴はコレだ

新生活でバタバタしているまさに今、泥棒はあなたの留守を狙っているかもしれません。でも、安心してください。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』のテーマは、「泥棒に狙われにくい家にするには」。しっかりお読みいただき、ご自宅の防犯にお役立てください。

暮らしと科学:防犯は心理戦

4月から新生活、新天地で心機一転、古い自分にバイバイ、と一人暮らしデビューをする人も多いかと思いますので、防犯の話をまとめておきます。

要するに家に泥棒に入られにくくするための話で、泥棒に入られないようにするというのはきわめて困難です。狙われると回避は困難(いつどのように攻められるのかは分からない以上、完璧な対策をするのは実質無理)なのですが、狙われにくい家と狙われやすい家というのは明確に差があります。

まず、地形的には入り組んだエリアで、さらに死角が多ければ泥棒にはうってつけです。住む前に治安の確認ができるのが最も良い(最寄りの警察に電話して聞くのが一番早い)のですが、住む場所はある程度絞られてしまうという人も多いと思うので、その上で狙われにくい防犯対策をする必要があります。

まず、普段、窓を開けっ放しにする癖のある人は気をつけないと、開いてる時間帯などを把握されて、ちょっとした外出時にガッツリやられてしまうこともあります。

基本的に防犯はめんどくさと思わせることがなにより大事で、ドアは鍵がいっぱい付いてるほうが、破る側は「めんどくさい」ですし。また防犯用センサー(ダミー用の赤くセンサーでチカチカ光るだけとかでも)があると、なにが仕掛けられているか分からない以上、特に好んで狙う必要がない…と候補から外れます。

泥棒の大半は窓を割って侵入するものなので、窓まわりを、補助錠が付いてるというアピールシールや防犯カメラのステッカーなどもそれなりに「めんどくささ」を演出できます。

防犯を考える場合、攻める側の立場になって物件を見直すと一番良いです。一見侵入不可能に見えるベランダも2、3F程度なら、雨樋を伝って上れるようになっている物件が数多くあります。また死角ができる場所には入念に防犯カメラ(最近はスマホ連動のもある)やダミーカメラを取り付けるなどしておくと、わざわざ選んで入ろうと思わないので候補から外れるように常に考えて「めんどくさく」するように心がけましょう。

なので防犯は意外なくらいに心理戦なのです。新生活で浮かれて足下が留守にならないよう、気をつけましょう!

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【書評】孫正義と松下幸之助は「価格」より何に注目して投資したのか

松下幸之助と孫正義の両氏といえば、日本ではあまりに有名な稀代の経営者。そんな2人から直接学ぶ機会に恵まれたという著者が執筆した「リーダー学本」が、 『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介されています。ビジネスに携わるすべての人にヒントを与えてくれる1冊だそうですよ。

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最強経営者の思考法』 嶋 聡・著 飛鳥新社

こんにちは、土井英司です。

大学時代、パシフィコ横浜で行われた起業家向けセミナーで、朝日ソーラーの林社長が、孫正義氏の話をするのを聞きました。

孫正義氏は、初対面で「豆腐を1丁、2丁と扱うように売上が伸びる会社にしたい」と理想を語り、それを聞いた林氏は「こいつは本当にやる男だ」と思ったそうです。

あれから20年が経った今、ソフトバンクグループの売上高は、8兆円を超えています。

こんな話を聞いてしまうと、将来伸びる優秀な経営者を見極められれば、と思うのは至極当然。

そこで読んでおきたいのが、本日ご紹介する『最強経営者の思考法』です。

本書は、松下政経塾2期生、元ソフトバンク社長室長という希少な経験を持つ著者が、この稀代の起業家2人の言葉を比較して「最強経営者の思考法」を論じた1冊。

経営者にとっては経営のヒントを、会社員にとっては未来ある企業を見極めるポイントを、投資家にとっては飛躍する企業の条件を学べる、じつに興味深い内容です。

2人の経営者の似顔絵と言葉が書かれた右ページを眺めるだけでも多くの学びが得られ、さらに左ページで詳細とエピソードが読めるという、お腹いっぱいの1冊。

個人的には、経営のヒントがバンバン学べました。

中国軍部を抑えきれない習近平に米国激怒。オバマが次に放つ一手とは

対外的に強硬姿勢をとる軍部と、融和姿勢の政府。中国ではこの両者を統制するために、習近平氏への権力の集中が必要とのことですが、その独裁体制の確立が危ぶまれる状況にある、と語るのはメルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さん。津田さんは、その原因となる行動を起こしたある人物の「実名」を挙げるとともに、中国の政治的なもろさにより引き起こされる経済的なリスクが全世界に及ぼす影響、そして統制がとれなくなった軍部に周辺国はどう対応すべきかについて論じています。

中国の混乱はだれが起こしたか?

中国の習近平独裁体制確立危ぶまれる状況になっている。しかし、この状況を作ったのは誰なのかを考察する必要がある。

中国の動向

20年くらい新聞・雑誌を毎日読み、記事を保存・検索できる状態にしている。何か変わった事態が起こったら、関係する過去の記事を入念に読んで、なぜそうなったのかを考察するようにしている。

前回中国のコラムで、中国の政治体制は、軍部と政府が相互に干渉できないために、統一的な外交ができない。軍部は対外的には強硬な立場であり、政府は経済的な相互関係があるので、対外的には融和である。このため、両者の主張や行動は、外から見ると中国がバラバラで信用できないと見えてしまう。このため、両者を統制する必要がある。

しかし、両者を統制できるのは、党中央の総書記だけである。党中央政治局も軍事部門の行為をチェックできないようになっている。このため、中国が危機に直面すると、党総書記に権力を集めて、両者を統制しないといけないことになる。

このため、総書記に政治権力を集めるために、個人崇拝をするような方向に向かってしまうのであるが、権力を集めるために政治的には難しくなる。今まで、前総書記・胡錦涛時代には危機ではなかったので、党の民主化をして共産党員の比較的自由な発言を許容していたからだ。

中国が発展すると、その民主化を徐々に広げる方向であろうと、世界、特に米国のリーダーたちは見ていた。しかし、中国の現在進んでいる方向は、期待とは違い毛沢東の文革に近い、個人崇拝と党員でも自由な議論を取り締まる方向に舵を切ったように見える。

このため、中国国内の不満も高まり、諸外国も中国への期待を裏切られた為に不満、不安が高まっている。国内と国外の両方で不満があるということは、そこに工作の余地ができることになる。

それを米国は、2015年から始めていた。オバマ大統領は、国防総省の南シナ海での海軍艦船の航海を許さずに、政治工作をしていたようである。

タイムカードが無ければ、残業代は払わなくても良いのか?

定時で帰りたい気持ちをグッとおさえて頑張った残業、せめてそのお代はしっかり払ってもらいたいものですよね。しかし、「タイムカードが無ければ残業代は払わなくていいのでは?」と考える経営者もいるようで…。無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、そんな会社vs.社員の裁判が紹介されています。

タイムカードが無ければ、残業代は払わなくても良いのか

私が子供の頃、不思議に思っていたことがあります。それは、何か不祥事を起こした政治家の「記憶にありません」というセリフです。たとえ何か悪いことをしてもこう言えば許されてしまうのかと子供心に疑問に思っていました。

記憶にありません

この考え方は、今も仕事の中で聞くことがあります。それは、「残業代」についてのご相談をいただくときです。

一般的には、タイムカードで勤怠を管理している会社の場合、その打刻の時間で、残業代を計算する必要があります。そこで、「タイムカードを無くしてしまい、時間をわからないようにしてしまえば、残業代を払わなくて済むのではないか」と考える経営者の人がいるのです。確かに、出勤退勤の時間がわからなければ、もし後日に残業代を請求されたとしてもその額を計算しようがありません。

では、実際にタイムカードを無くしてしまえば、それは可能なのか?

それに対する裁判があります。

ある冷暖房設備工事の会社で、社員が「残業代を払え!」と会社を訴えました。ところが、この会社ではタイムカードがありませんでした。そこで、この社員が残業の証拠として用意したのが日記」でした(この社員自身が書いた日記です)。

この日記には、残業の時間数や仕事を含めた1日の行動が書いてあり、それを元に残業代を計算して会社に請求してきたのです。

「え? そんな自分で書いた日記なんてどうとでも書けるのでは」と感じた人もいるかも知れません。これは、この会社も同じことを考え「その時間は信憑性に欠ける」としてその社員に反論をしました。

では、裁判の結果はどうなったか?

トランプ快進撃は「終末」の予兆。世界恐慌から大戦への空気と似ている

現在、激しい指名闘いが繰り広げられている米大統領選。共和党のトランプ氏に良くも悪くも注目が集まっています。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、就任当初は低評価だったものの瞬く間に「真の勇者」と呼ばれるまでになったレーガン元大統領を引き合いにトランプ氏の行く末を案じつつ、同時に現在の世界の首脳らに対する懸念、日本が進むべき道に関しても言及しています。

カタストロフィに備えよ

メキシコからの移民流入を防ぐため国境に壁をつくる」──。共和党の大統領候補の最有力者、ドナルドトランプ氏は激しい主張で有名だが、右の発言はその象徴的なものだろう。ベルリンの壁を想起させることを声高に叫んで、注目を引き人気を高めてゆくアメリカ大統領選の今後は、気にならざるを得ない。

むろん民主党のヒラリークリントン候補はトランプ氏の発言を強く批判しているが、ヒラリー氏もアメリカが合意したTPPの日米の関税率撤廃の批准に消極的姿勢をみせるなど、保守主義者に気を使っている。両氏とも本気で語っているのか。日本は選挙向けの一時的な方便なのか見究めて批判すべき点があったら、たとえ選挙中であろうと日本のスタンスを口にしてゆくことが、長い目でみると日本の信用につながるのではないか。

1980年の大統領選でも、当初レーガン元大統領は「映画俳優あがりの右派的候補」とみられていた。プロンプターを見ながら喋る演説は、うまかったが、少なくとも知性派ではないと懸念された。しかし大統領に就任してまもなく銃弾で狙撃され大ケガをした後のレーガンの振る舞いをみて一挙に評価が高まった。

レーガンは傷がいえると積極的に大衆の中に出て行き警護班や周囲を心配させた。しかし大統領が国民の前に出ていけなくなったら、もはや世界を引っ張る「強い大統領」とはみられなくなると警備のアドバイスを無視し外国へ行っても相手国民の前に姿を出した。当初は批判的だった当時のシュミット西独首相をも「真の勇者」だと感心させた。また政策面でも共和党の伝統のリベラル主義を貫き、またたくうちにサミットリーダーとして存在感を発揮した。

はたしてトランプ氏は、レーガン元大統領のように世界から敬意を表される大統領候補へと変身できるのか、それとも最後まで偏狭な愛国主義を訴え、アメリカを分裂させてゆくのか。対するヒラリー候補は、トランプ批判に徹してゆくだけなのか。いま世界では中東の混乱、難民問題、中国のバブル崩壊など国際社会は戦争、恐慌、国際規模の災害──とカタストロフィ(大崩壊)を予感させる動きが相次いでいる。1929年の恐慌から大戦へと続いていった世の中も今と似ていたのだろうか。

何よりも懸念されることは、世界の首脳たちが自国の穴ぐらに引っ込んで世界のことを考えている様子がみられないことだ。そんな中で日本はタカをくくっている雰囲気だが、いま世界で起きている多くの現象から連鎖して崩壊へとつながれば日本だけが無事でいられるはずはない。日本も伊勢志摩サミットに向け世界経済の大きな構想を準備したらどうか。

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“まだFAX、CD、ガラケー!?” 日本が保守的すぎると海外が驚き

日本を訪れた外国人が驚くことの一つに、「ハイテク」なイメージとは裏腹に、実際には紙の新聞やCDが根強く生き残っているというローテクぶりがある。英BBCが「世界初の非接触型ICカードや新幹線、ソニー・ウォークマンを世界に先駆けて開発した国」が、いまだに「FAXやカセットテープを使っているのはなぜか?」と特集するなど、海外メディアはしばしばこの話題を取り上げている。

BBCは、今の日本が悩まされている生産性の低さは、新技術の導入に関して非常に保守的な日本企業の悪癖によるものだという意見も取り上げている。慣れ親しんだ古い技術にこだわる高齢者が多いという、少子高齢化の影響も大きいという見方もある。しぶとく生き残る日本の「ローテク」の存在は、現代日本の負の側面の写し鏡なのだろうか?

データの「手渡し」を上司が推奨

テクノロジー関連情報サイト『TECH IN ASIA』は、「日本の超時代遅れな5つのもの」に、「CD」「新聞」「FAX」「DVDレンタル」「フィーチャーフォン(ガラケー)」を挙げている。同サイトは、「日本は、ロボット、ロボトイレ(ウォッシュレット)、気違いじみて速い電車、ダンシング・ロボットであふれた国だと思われている。しかし、実際ははるかに複雑だ。高齢化と腰の重い公共機関のために、この国には技術的な進化がかなり遅れている面もあるのだ」と記す。

筆者の同サイト編集長、スティーブン・ミルウォード氏は、10年近く前に1台目のiPodを買って以来、CDを1枚も買っていないという。欧米先進国ではそれが当たり前なのだが、日本は世界第2位の音楽市場であるにもかかわらず、音楽セールスの85%がCDで、「発展途上国並み」だと同氏は書く。DVDについては、「データ容量が大きいことなどにより、アメリカでも音楽ほどにはダウンロード販売やストリーミング配信が普及していない」と断りつつ、アメリカではとっくに衰退したDVDレンタルが、日本では今もしっかり生き残っていることを特筆している。

特にFAXが今もオフィスで現役であることは、多くの外国人ビジネスマンを驚かせているようだ。『TECH IN ASIA』によれば、一人あたりのFAXの使用量は日本が世界最大だ。BBCは、日本企業の99.7%を、新技術の導入に保守的になりがちな中小企業が占めていることをその理由に挙げる。同時に、大手企業でもグローバル企業に比べて“IT保守”の傾向は強いとしている。日本のある有名ハイテク企業の外国人従業員は、匿名を条件にBBCに「データをディスクに焼いて郵送したり、データ提出を『手渡し』で行うことを上司が推奨している」「ソフトウェアのアップデートやBasecampやDropboxのようなツールの導入も上層部によって拒否される」などと内情を暴露している。

高齢化や「手書き文化」も要因?

これらのローテクが生き残っている理由を、我々日本人自身は、はっきりと答えることができるだろうか?『TECH IN ASIA』は、CDが優勢を保っている理由を「明確には特定できない」と書く。しかし、世界的な大型CD店『タワー・レコード』が、世界ではほとんど撤退しているにもかかわらず、日本では変わらず全国展開しているのは紛れも無い事実だ。同サイトは、日本の官僚主義と政府により、「音楽産業の周辺に保護主義的な力学」が働いているという識者の指摘を取り上げているが、この見方もやや具体性に欠ける。

FAXについては、メーカーのシャープが「FAXの利用はパソコンとスマートフォンの普及で落ちましたが、新しい技術に親しみのない60歳以上の人々は、FAXを好んで使っています」と答えている。中小企業の感覚も、こうした高齢者に近いと指摘するのは、ITコンサルタント会社『インターアローズ』の男澤洋二社長だ。同氏はBBCに「彼らはたいてい郵便とFAXを通信手段に使う。時には手書きのFAXを受け取ることすらある。つまり、そうした企業はWordのようなワープロソフトすら使っていないのです」とコメントしている。

高齢化やITリテラシーの低さに加え、「データ流出やハッキングを恐れる」という経営者の守りの姿勢も、FAXが延命している理由に挙げられているが、「手書き」を尊重する礼儀の文化も関係しているかもしれない。芸能人が不祥事を起こした際、必ずと言っていいほど、「報道各社にFAXされた手書きの謝罪文」がワイドショーで紹介される。年賀状のやり取りが今も日本の文化として定着しているのもその表れだと言えよう。日本郵便によれば、年賀はがきの発行部数は戦後右肩上がりで増え続け、2003年の44億5936万枚がピーク。以後、Eメールの普及と歩調を合わせるように減少に転じているが、2015年はまだ32億167万枚と、1980年代並みの水準を保っている。

「デジタル移行の失敗」が日本衰退の一因という見方も

ガラケーに代表されるような日本のITガラパゴス状態は、これからもずっと続くのだろうか?日本とアメリカでソフトウェア会社を経営するパトリック・マッケンジー氏は、「日本企業は、概して最新IT技術の導入で外国企業に5年から10年遅れている」と指摘する(『TECH IN ASIA』)。BBCも、「ソニーのような企業でさえ、いまだにFAXを使っている」と驚きを隠せない。

アベノミクスは、世界に遅れを取っているとされる企業の生産性のアップを、経済再生の鍵に挙げている。日本企業での勤務経験を生かして日本ビジネス専門のコンサルタント会社を経営するロシェール・コップ氏も、「アナログな習慣を捨ててデジタルへの移行に失敗した」ことが、日本企業衰退の理由だとズバリ指摘している(BBC)。コップ氏は、東京とシリコンバレーを比較してこう語る。「アメリカの労働者の方がずっと生産性が高い。なぜなら、彼らは最良のテクノロジーに積極的にアクセスできるからだ」「日本のIT部門は、非常に保守的。外の世界にコンピュータをつなぐことを忌み嫌っていると言えるほどだ。データを盗まれたりハッキングされることを恐れるあまり、外に打って出ることを躊躇している」

手書き文化などの古き良き伝統を守る姿勢と、「事なかれ主義」は分けて考えなければなるまい。紙の新聞の発行部数は、人口が上回る中国、インド、アメリカを抑えて日本が世界最大だ。最大部数の読売新聞の発行部数は中国国営最大手の人民日報をも上回り、インド最大手の『タイムズ・オブ・インディア』の3倍、アメリカ最大の『ウォール・ストリート・ジャーナル』の4倍だという。こうした事実を肯定的に捉えるか、変化を求めるのか。それが今後の日本の分かれ道になるかもしれない。

(内村浩介)

 

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賛否両論。「タトゥーがあっても温泉OK」に海外の反応は?

温泉施設でタトゥーをした外国人はどう扱うべきか“という問題を以前にも取り上げましたが、先月から、日本の観光庁が新たな取り組みを始めました。より多くの訪日観光客に温泉を楽しんでもらえるよう、旅館などに、タトゥーのある観光客の入湯受け入れを呼びかけています。

タトゥーのある訪日観光客にも温泉を楽しんで欲しい!

先月、日本の観光庁が、タトゥーのある訪日観光客も温泉へ入湯できるよう旅館などに緩和を求める意向を発表し、複数の海外メディアがこのニュースを報じています。

日本政府は、訪日旅行者数2000万人の目標達成が視野に入ってきたことを踏まえ、先月30日、観光ビジョン構想として、「2020年に4000万人訪日、8兆円消費」という新たな目標値を発表しました。

政府も積極的に海外への日本アピールを続ける中、訪日観光客にとって、温泉体験はもっとも魅力的なアクティビティのひとつ。しかし、「入れ墨」は日本の銭湯、温泉、プールではタブーとされる文化もあり、それを知った観光客の中には、「温泉は行ってみたいけれど、タトゥーをしている自分は入れるのかな?」と、行く前に心配する声も。

そんなわけで、今回の観光庁の提案は海外の人たちからも注目を集め、ニュース記事に対しても、多くのコメントが投稿されています。

「これはいいニュースだね! これからはタトゥーがあっても入場できる温泉がもっと増えて欲しいな」

「外国人に合わせて、昔からあるルールまで変える必要はないと思う。だって、それも日本の文化の一つなんだから、外からやってくる私たちはそれを受け入れるべきでしょう?」

「タトゥーがあっても、だいたいは問題ないよ。前にスパを予約した時に、一応、タトゥーがあることを伝えたら、混み合う時間帯を避けて予約を受け付けてもいいですか? って、聞かれたことはあるけど」

「実際のところ、タトゥーがあっても、それが小さなデザインだったり、人格によほど問題があるって認識されない限りは、入場禁止になんかならないよ」

一方で日本国内の反応はというと、賛否両論