感染者も死亡者も桁違い。何が日本の新型コロナ被害を抑えたのか

欧米諸国に比べ、新型コロナウイルスの感染者・死亡者ともに圧倒的に少ない日本。しかしながらその理由については未だ謎に包まれたままであり、解明が急務となっていることもまた事実です。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、山中伸弥教授が「ファクターX」と呼ぶ、日本を新型コロナによる甚大な被害から救った要因の「本命」を考察しています。

日本の奇跡(?)、ファクターXは掛け算の結果

ノーベル賞を受賞したiPS細胞の研究者、山中伸弥氏が「ファクターX」を探せということをおっしゃっています。つまり、日本の場合は、

「PCR検査数は少なく、中国や韓国のようにスマートフォンのGPS機能を用いた感染者の監視を行うこともなく、さらには社会全体の活動自粛も、ロックダウンを行った欧米諸国より緩やか」

であったにもかかわらず、「感染者や死亡者の数は、欧米より少なくて済んで」いるということで、これに対して、

「何故でしょうか??私は、何か理由があるはずと考えており、それをファクターXと呼んでいます。ファクターXを明らかにできれば、今後の対策戦略に活かすことが出来るはずです」

として、次のような候補を列挙しています。

  1. クラスター対策班や保健所職員等による献身的なクラスター対策
  2. マラソンなど大規模イベント休止、休校要請により国民が早期(2月後半)から危機感を共有
  3. マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識
  4. ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化
  5. 日本人の遺伝的要因
  6. BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
  7. 2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響
  8. ウイルスの遺伝子変異の影響

    などが考えられるとしています。この問題ですが、他にも考えられると思います。

  9. 感染イコール悪であり、これを忌避し、当事者は謝罪させられるほどの強いタブー感
  10. 島国特有の「水際」へのこだわり、幕藩体制の名残である「他県への拒否感」など平時ではマイナスになる文化が奏功
  11. 80代後半でも人工肺や希少薬剤で救命するという高い倫理性
  12. 高い救命率を実現した高度医療体制、国民皆保険

では、その中で「ファクターX」の本命は何なのでしょう?それは、この中の少数に絞れる問題ではないと思います。そうではなくて、例えば死亡率を20%向上させるファクターが5つあれば、0.8の5乗が0.32768になるように、またファクターが8つあれば、0.8の8乗が約0.1677になるように、一つ一つの効果は限定的でも、それが複合して行くことで累乗的に作用したということは考えられるかもしれません。

ですが、この中でいくつかの問題は、ある閾値を越えると一気に悪化する性質(11とか12)がありますし、「第二波」が発生した際に通用するか分からない問題も(8など)もあります。

いずれにしても、この「ファクターズ(複数形)Xn」について、科学的に究明することは非常に重要と思います。

言ったもの勝ち。なぜ政治の世界でかくも学歴詐称が横行するのか

露見した場合は公職選挙法の虚偽事項公表に問われ、議員失職もあり得る「学歴詐称」。それでも政治の世界ではこれまでも繰り返し発覚し、そのたび世間を大きく賑わせ続けてきました。斯様な学歴詐称、なぜなくなることがないのでしょうか。その「根深い理由」を、今回のメルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』でコンサルタントの今市太郎さんが考察しています。

政治の世界ではなぜ学歴詐称が横行するのか?リスクは断然高いが決着までに時間がかかるのが魅力かも

個人投資家としてFXや株式投資をしていますと、全くもって無力感を感じるのが学歴の問題です。たとえ有名国立大学を卒業していようが留学経験があろうが儲からない輩はいつまで経っても儲からず、むしろ状況を把握しどうすればいいのかを全て瞬間瞬間で自己判断できる強い精神力をもとめられるものであることを日々痛感させられます。

ただ、米国ウォール街の金融機関やヘッジファンドなどでは数学や物理学の修士、博士号の学歴をもった人物の採用が当たり前になっており、とくにクオンツと呼ばれる職種は高度な数学・物理学を用いて、市場動向や企業業績の分析・予測、投資戦略や金融商品の開発・考案を行う数理分析専門家が必須でアイビーリーグや西海岸スタンフォードなどのMBAホルダーですなどといってもまったく相手にされない特別な雇用の世界が展開されはじめており、ここだけは個人投資家の世界とは異質の状況が展開されはじめています。ただ、結果から見ますとクオンツだけが金融市場で全戦全勝で大儲けできているわけではなく、業界的には必須の学歴でもマクロ的に金融投資を行う場合にはそれが全てではないというなかなか皮肉な結果を垣間見ることもできる状況です。

政治家の世界では綿々と続く学歴詐称疑惑の輩の出現

過去30年程度の政治家の学歴詐称問題を改めて調べてみますと、中部地区でラジオパーソナリティとして活躍していた新間正次氏が、92年の参議院選挙立候補時に明治大学中退と広報に記載した記述が虚偽であったことが判明し、とうとう最高裁まで争うことになりましたが結局選挙から2年後の94年7月に禁固6月執行猶予4年の有罪判決が確定しています。名古屋地区ではメイダイというと名古屋大学を連想することからこの学校中退としたのではないかといった憶測も流れましたが、どうもまんざら嘘ではなかったようです。

2004年には民主党衆議院議員であった古賀潤一郎氏がペパーダイン大学卒業と選挙公報に掲載していた経歴が偽りではないかとの疑惑が浮上し、同氏は卒業証書を受け取ったがなくしたなどと苦しい弁明に終始しましたが、当該大学が卒業していないと発表。公選法違反で告発されましたが、結果的に福岡地検は起訴猶予処分としたものの、2004年9月に辞職に追い込まれています。

1996年野村沙知代氏が当時の新進党公認候補として衆院選に立候補した際にもコロンビア大学留学と経歴を記載したことから公職選挙法違反の疑いで告発されますが、当時検察の若狭勝検事と捜査員がわざわざ現地まで出向い調査したにもかかわらず決定的な証拠は得られず、嫌疑不十分により不起訴となっています。

こうしてみますと学歴などというのは実に簡単に事実が確認できるものだと一般人は思うわけですが、国内の学校ではさすがに中退でも事実はばれるものの海外の大学の場合には留学や卒業という事実は意外にはっきりしないもので、また公職選挙法違反で告発されても上記のケースを見る限り有罪が確定することは少ないことがわかります。小池知事がこうした事実をもとに頑強にカイロ大学卒業と言い張っているのかどうかはわかりませが、一般人の民間社会における学歴詐称による信用失墜の現実から考えますとどうも失うものが少ない印象があります。数年前ショーンKなる人物が学歴詐称でぶっ叩かれたときにはすべてのメディアの番組から降板を余儀なくされ、社会的にも経済的にも簡単に立ち直れないほどの制裁を受けたことを思い出しますが、どうも政治の世界はこれとは違うものがあるようです。なんとも不遜な発言ではありますが、選挙というプロセスでは厳しい法律があるにも関わらず言ったもん勝ちの雰囲気も強く感じさせられます。この領域に嘘をつく輩は最初から確信犯で、嘘が露見しても徹底抗戦するというのも一つの共通パターンになっているように思われます。

プリングルはポテチか、ビスケットか。英国で法廷闘争になった訳

プリングルスといえば、世界各国で人気の「ポテトチップス」。ところがかつてイギリスでは、「プリングルスはポテトチップスか、ビスケットか」を巡り法廷闘争が巻き起こったのだとか。一体なぜそんな事態となったのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で現役科学者のくられさんが、その背景を解説しています。

クッキーとビスケットから分かるお菓子事情

クッキーとビスケット。同じだと思っている人も居ますが、厳密にはビスケットという言葉は小麦粉類を焼いて固めたお菓子全般の総称で、実はクッキーもクラッカーも乾パンもプレッツェルもJASの規格においてはビスケットと呼ぶことになっています(ただし、一部は呼び名を変えても良い)。

どうしてそんなに細かくなっているのかというと、法的なJAS縛りだけでなく、社団法人全国ビスケット協会という組織があり、ほぼ全ての焼き菓子メーカーは加入しているため、何をクッキーと呼び、何をクラッカーと呼ぶのか、JASよりさらに業界団体で取り決めしているからです。

どうしてこんな取り決めをするのかというと、こうしたルール作りをしていかないと、本来のお菓子からどんどん材料や製法が乖離していって、気が付けば別物が本物を塗り替えるようなことになりかねないからです。

例えばプリンは本来、蒸したり焼いたりして作るお菓子のはずですが、店頭に並ぶプリンは、プラスチック製の容器に入ってますよね。焼き菓子であれば容器がおかしいですよね?

実はプリンとして売られているものは実際は、ゼラチンやアガー(寒天)で冷やし固めたもので、プリン風の味のゼリー…というのが正解でオリジナルとは別物に成り代わっています。美味しいので別にいいのですが(笑)。

業界がなく規格がないと同じお菓子でも素材が全然違うなんてことも起こりうるわけです。

ビスケットの種類

ビスケットの種類は、大きく分けて、ハードビスケット、ソフトビスケット(クッキー)、クラッカー、パイ、プレッツェル、焼き菓子(加工品)となります。

詳しくはビスケット協会のサイトに譲りますが、重さ当たりのカロリーはハードビスケットが最も低く、パイやソフトビスケットなどは油脂が多くカロリー多めになりやすく、さらに口当たりが柔らかいので、パクパクいけてしまいます。

ハードビスケットはグルテンも多く含まれ、硬い歯ごたえは食べ応えがあり、満足感も高く、糖分も控えめなのに甘く感じます。ダイエット中、どうしても間食したくなったら、ハードビスケットと覚えて置くといいかもしれません。

ちなみにネット等でよく売られているダイエットクッキーの類いは、実はカロリーはぜんぜんダイエットになっていない商品がまかり通っています。

食物繊維を入れているから、おからを入れているからというだけで、油脂のカロリーはカットできるわけもなく、ダイエット用と言っておきながらカロリー据え置きという商品が多くあるのです。

さて、日本の取り決めによるラベル表示を見ることで、その焼き菓子の脂肪分を知ることが実は出来ます。クッキーは脂肪分の含有量が4割を超えているものに対して名前が付けられることになっています。

ご存じの通りビスケット類は、ショートニングをはじめ結構な量の油脂で小麦を練って作りますから、原材料をみて一番多い油脂がバターと書いてあるものは原価が高く高品位のものが多い、ショートニングはどっこいどっこい、植物油脂とまとめられているのは及第点みたいな感じで味をある程度見極めることもできたりします。

さて、これらの区分ですが当然日本では日本のルールがあり、各国には各国のルールがあります。

イギリスではビスケットとクッキーの線引きはありませんし、アメリカはビスケットという言葉自体があまり使われずクッキーで統一されています。

ちなみにお菓子売り場でも人気のプリングルスは、ポテトチップではなくてビスケットであるということが知られています。

どう考えてもポテトチップですが、実はこれ、イギリスでポテトチップに対して肥満予防の税金をかけたのが関連しています。

プリングルスは「ウチの商品はポテト以外の野菜や小麦粉を混ぜて焼き固めたものだからビスケットつまり税金を払う理由は無い」という脱法ドラッグディーラーみたいなこと言いだしたのです。

結果、2008年に最高裁でポテトチップではないということが確定しました。故にあれはポテト以外のいろいろなものを混ぜて焼き固めたビスケットと思っておいた方がよいってことですね(笑)。食べ過ぎると太るわけですw

ちなみに2009年にその判決はひっくり返されて結局税金を払うことになったとか。そうそう抜け道めいたことはできない、ということですね。

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【書評】特別の謎などない。明智光秀が本能寺の信長を襲った理由

令和2年のNHK大河ドラマの主人公、明智光秀。光秀と言えば日本史最大のミステリー「本能寺の変」を引き起こした張本人ですが、その動機に関しては未だ謎に包まれたままでもあります。そんな歴史的大事件の解明に挑んだ一冊を紹介しているのは、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さん。そこでは、既刊本とは異なる切り口での「本能寺の変」の考察がなされていました。

偏屈BOOK案内:乃至政彦『信長を繰り、見限った男 光秀』

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乃至政彦 著/河出書房新社

「史上もっともミステリアスな武将の正体 意外なまでの光秀像が史料から浮かび上がった なぜ天下人を討つに至ったか? 最大の謎がいま解ける!」「信長の天下取りは光秀の筋書きだった! 志に乏しい信長を煽動し続けた光秀。忠臣を捨て謀反を決意したのはいつか?」とカバー帯で自信満々。惟任(明智)光秀の生涯を追いながら、本能寺の変の背景と真意に迫る野心作。

激戦区「明智光秀」に乗り込んだこの本、既刊本とは確かに違う切り口だった。全16章だが、14章あたりまでは相当に退屈である。投げだそうかと思ったが、我慢して読み進めるとまったく新しい光秀像、信長像が見えて来た。「本能寺の変」は、怨恨、陰謀、共犯など諸説あるが、光秀は信長を三度繰り、信長の天下布武に望みを託したが、期待を裏切られて決起した、と著者は断言する。

「光秀は信長への不満を膨張させていたといわれるが、本能寺の変では具体的な大義を何も挙げていない。それなのに光秀の不満が正当なものだったと見て、この事件だけ他の謀反と違った特別な理由を見出そうとする傾向が一部の識者にあるようだ。だが、ここに特別の理想や事情、または黒幕や陰謀を探し出そうとするのは徒労だろう」「論争の仕組みに設定ミスがある」とバッサリ。

著者は断言する。本能寺の変に特別の謎などない。数ある謀反の一つが絶妙に成功したまでのこと。

  1. 光秀は信長に何らかの不満があった
  2. 信長が近々容易に殺害可能な場所に移る予定だった
  3. 決起後の武略を主導する自信があった

三つのうちどれか一つでもなかったら、光秀は決起しなかっただろう。

光秀の動機はこれという真相一つに集約されるのではなく、「光秀の折り重なる不満に信長の油断が合わさって逆心に変じた」と見るべきである。怨恨と野望、絶望と大義、利害と武略……これらの思考が不安定に押し合って光秀を動かした。変後の光秀は殺害の動機をまったく表明しておらず、謀反の大義も何一つ唱えていない。「決定的要因があるとすれば、信長があまりに無防備過ぎたこと、変後の勝算がありそうに見えたことに尽きるだろう」コレ正解みたい。

「このときの光秀は、決起後のシナリオを打ち立てられるおのれの武略と、信長の油断ぶりに嫌気がさす想いでいたのではないだろうか。しかもこのチャンスは自分が望んだわけでもなく、向こうから転がりこんでくる」。こうきたか。上手な解釈だな。そして、他説にないのが(というか、今まで聞いたことがない)信長が「三職推任」を快諾していれば、本能寺の変は起きなかったという。

「三職推任」とは朝廷の側から京都所司代の村井貞勝に、信長を「太政大臣か、将軍」に推挙したいという打診である。いまこそ信長が統治者として君臨すべきだという考えだ。しかし信長はこれに返答する前に殺害され、彼の思い描く政権構想がどういうものか不明であるが、足利将軍推戴だったようである。幕府中興の祖として、永遠の名誉と神格を得ようとしていたのだ、という説。

光秀も信長も、足利将軍を擁立した上で自分たちが実権を握る政体しか考えなかった。武略として間違ってはいない。利用価値がなくなったら自分が幕府を開くつもりだった。光秀はスタートダッシュが謀反という点でマイナスである。とはいえ、光秀は最初から最期までその虚実が定かではない。「英雄とは神話のマテリアル(材料)である」とは、きれいなまとめ方である。

編集長 柴田忠男

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まずは上司を観察。仕事で多少失敗しても「加点」させる方法

せっかく仕事をするのなら、将来的に自分のプラスになる方向を目指したいもの。そのためには、何が必要となってくるのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「いかにして上司を巻き込むか、上司の仕事に絡むかが重要」としてその理由を明かすとともに、そのためにまず初めにすべきことを記しています。

上司を巻き込む、上司の仕事に絡む

仕事を上手くやる秘訣って、どうやって上司を巻き込むかなんですよ。所詮上司と部下なんて、同じ船に乗っている仲間なんですから、行き先が真逆なんてことはないんです。だからじっくり観察していると、上司がどちらに向かおうとしているかが分かるはずですし、だったら同じ進路に向かっている仕事は、上司にとっても興味、関係がある仕事になるわけです。

そういう仕事を積極的に取りに行く、手を出すのですよ。今の自分にはちょっとムリ目なレベルの仕事だって、上司の視野ド真ん中な仕事なら、無関心ってことにはならないんです。こちらからの報告だって真剣に聴いてくれるでしょうし、親身にアドバイスもしてくれるでしょう。もしかしたらロードブロック(障害物)だって取り除いてくれるかも知れません。

これが上司と仲良くなるための秘訣です。上司と共同作業みたいな感じで仕事を進めたら、どうやってもあなたは可愛がってもらえますよ。そして上司というのは、少なくともあなたよりは経験値も多くて、スキルも高いモノですから、そこからたくさんの学びを得られるはずです。

つまり、

 ▼ たくさん学べて
 ▼ 上司と親密になれて
 ▼ 手伝ってもらえる

という三重に美味しい仕事ができるわけ。

だからどうやって上司に絡むか、どうやったら巻き込めるのかを考えるのです。そしてそれは、たいていの場合、上司を観察することで分かるんですよ。

あなたの上司には、上司なりのプレッシャーがあったり、困ったことがあったり、手伝って欲しいことがあるものです、相手だって人間なんですから。それくらい見ていて分からなかったら、観察力に問題がありますよ。

それが見つかったら、というか見つける過程に於ける会話などで、絡み方が見えて来るモノですよ。というか、あなたが買われているのなら、

 ● ここで困ってるんだけど、どうにかならないものかねぇ

みたいな感じで、ポロッとこぼしたりしますから。そのタイミングで、その仕事を引き取ったら、冒頭で書いたような展開に必ずなりますよ。多少失敗しようが(このケースでは失敗する前に上司が気付くはずですし、気付いたらフォローしてもらえるはずです)、プラス加点になることは間違いないんです。

少なくとも、あなたのことが印象に残るはずなんです。上司から見て、ただのOne of Them(集合の中の1人の存在)から、固有名詞を持った特定出来るあなたに昇格するわけですから。

もしこの仕事が上手く行ったら、ここにはボーナスが待っています。あ、現金が振り込まれるということじゃありませんよ。人間って苦楽や困難を共にして、それを一緒に乗り越えたら、関係性がグッと深まってしまうという法則があるんです。この仕事は共同プロジェクトみたいなモノですから、もし上手く行ったら、あなたと上司の仲は、もっともっと深くなると思いますよ。これが将来、どういうメリットをもたらすのかは、考えるまでもありませんよね。

だから上司の仕事を観察するのって重要なんですよ。

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渡部建、佐々木希を裏切り複数女性と不倫&セクシー女優と密会疑惑

お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(47)が9日、出演するテレビ各局に対し、番組出演の全面自粛を申し入れたことがわかった。理由について、視聴者が不快に思うようなスキャンダルを起こしたことを挙げ「番組に迷惑を掛けたくない」と説明。サンスポデイリースポーツなどによると、11日発売の一部週刊誌で複数人との不倫を報じられるためとみられる。

売れっ子渡部に不倫疑惑

渡部は9日、日本テレビ「ヒルナンデス!」に生出演。通常通り生放送に臨んでいた。しかし、この出演を最後とし、自粛期間に入るという。

理由はセクシー女優、会社員など複数の女性との不倫スキャンダルとみられ、一部報道では新型コロナの自粛期間中とも伝えられている。

TBS「王様のブランチ」、テレビ朝日「相葉マナブ」など8本のレギュラーを抱える売れっ子の渡部。突然の活動自粛にテレビ局やラジオ局は対応に追われることになりそうだ。

プライベートでは、渡部は2017年4月に女優の佐々木希(32)と結婚。翌18年9月に第1子となる男児が誕生している。しかし、妻佐々木の公式インスタグラムからは、渡部との結婚を報告する2017年の投稿が削除されている。

所属事務所は「担当者が不在のため、お答えできることがありません」と回答したが、10日にも正式に発表するとみられるとデイリースポーツは伝えている。

不倫スキャンダルの「文春砲」か

売れっ子芸人の突然の活動自粛にネットも騒然。一部では渡部のDVではとの憶測も流れたが、一夜明けてみると、報道各社は渡部の不倫疑惑を伝えた。

芸人らしからぬさわやかなルックス、頭の回転の良さ、さらには豊富なグルメ知識を武器に、テレビやラジオのみならず、多方面で活躍していた渡部。

妻は芸能界きっての美女、佐々木希。15歳差婚と大きな注目を集めた結婚からわずか3年で、不倫疑惑が発覚してしまった。夫婦仲の良さをテレビでも頻繁にアピールしていただけに、渡部のイメージダウンは計り知れないものとなりそうだ。

★渡部が複数女性との不倫を認める!
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コロナ自粛生活で「家飲み」激増。断酒のコツを生Live配信で伝授

日頃の飲酒習慣を積極的に見直し、健康とより良い人生のための断酒をすすめる「飲まない会」の代表ヒース・レイカーさんが毎日毎日お届けしているメルマガ『「酒をやめたい!」延長戦』。今回は、まぐまぐ! が始めたライブ配信サービス「まぐまぐ! Live」との連動企画として、コロナ禍で自宅にいる時間が増えたおかげで飲酒の量が増えて困っているという方々に向けて、「アフターコロナに負けない断酒のコツ」について伝授。そして、6月11日(木)19時より行われる予定の生Live配信でも、ヒースさんがそのコツについて詳しく生解説します。

まぐまぐ!Live + メルマガ連動企画、6/11(木)夜に開催決定!

日時:2020年6月11日(木)19時~(1時間程度)
参加費用:無料
配信内容:『アフターコロナに負けない断酒のコツ』
視聴方法まぐまぐ!Liveアプリをご用意ください
ヒース・レイカーさんの有料メルマガにご登録されていない方でも無料でご視聴いただけます

アフターコロナに負けない断酒のコツ

自粛要請も解除され、在宅ワークから従来の通勤ワークに戻り、世の中全体がまるで戦争が終わったような開放感を肌で感じようとしています。家飲みやオンライン飲み会で自粛中は消費されたアルコール量が増えたというニュースも報道されました。

そこで「酒をやめたい!延長戦」ではメルマガで「アフターコロナに負けない断酒のコツ」をテーマにした記事を書かせて頂き、更に6月11日(木)19時からの「まぐまぐ!Liveで詳しく解説する連動企画を株式会社まぐまぐ様のご協力を得て実施させて頂くことになりました。

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まず、断酒をスリップしてしまう理由は「暇と孤独」です。「暇だな・・・」と感じた途端に頭の中には、コンビニのショーケースのガラスの向こうに陳列されたカラフルなアルミ缶を連想してしまうのが私達「アルコール依存症じゃないけど、一歩手間だった人達」です。

「ちょっとくらいなら・・・」と、アルミ缶に手を伸ばした途端に「やっぱり2本買っておこう」と、気持ちが変わり、「どうせ飲むなら・・・」と、更に冷えたワインなども購入してしまうことが想像に難しくありません。寸止めが効かないことを自覚しているからです。

「どうせ悪い事をするなら、心残りしないように思いっきりやっちゃおう」という気持ちが働くのでしょう。

心の中に潜む「飲みたい君」はもっともらしい理由を論理建て、最終的には「もうすぐコロナの第二波が来るかもしれないこの時期に、むしろ飲んでおくべきである・・・」というところまで、あなたを論破するでしょう。

本当に暇ですよね・・・暇は「飲みたい君」を連れてきます。

「飲みたい君」があなたを論破する暇を作らないためには「3スケ」が必須です。「3スケ」とは「飲みたい君」が現れそうな3つの時間帯に予めスケジュールを入れておくという戦略です。

◎アフターコロナに負けない3スケ

1. アフター5にスケジュールを入れておく

定時が近づいてきた夕方4時頃、自分からは決して「飲みにいかない?」とは誘わなくても、アフター5に何もスケジュールが入っていないと、誘って欲しそうなオーラが体中から出てしまいます。自分では気が付かないと思いますが・・・

そんな「誘ってちゃんオーラ」を出さないためにも、アフター5には予めスケジュールを入れておきましょう。

◎レギュラースケジュールとしては・・・

  • 家庭の料理当番になる(男性でも)
  • 運動する
  • 資格試験の勉強をする
  • 習い事をする
  • 練習する(楽器・スポーツ・その他)
  • 読書する
  • 作る(ホームページ・家具・マスク・その他)
  • 書く(ブログ・小説・断酒せんりゅうその他)
  • 研究する(ジャンルは人それぞれ)
  • 子どもの勉強を見る

◎イレギュラーなスケジュールとしては・・・

  • 趣味のオンライン通話に参加する
  • 飲まない会のオンラインイベントに参加する(サークル・たらい学など)
  • 断捨離する
  • 家族会議
  • 家庭の収支を見直す

上記のようなスケジュールがアフター5に入っていれば、飲みに誘われても「ゴメン、やることがあるんで・・・」と、「誘ってちゃんオーラ」を出さずに言えるはずです。

2. 週末にスケジュールを入れておく

週末にスケジュールが入っていないと昼前から「飲みたい君」がドアをノックしてきます。そうならないためには、夏休みの小学生が「朝飛び起きて虫取りにでも行きたくなる気持ち」と同じになるようなスケジュールで週末を埋めておきましょう。

◎週末スケジュールの例

  • 勉強・趣味・運動の時間を長めに取る
  • 飲まない会のオンラインイベントに参加する(学芸会・サークル・たらい学など)
  • 各種オンライン講座を受講する
  • 大断捨離をする
  • リフォームする
  • ご無沙汰している人に連絡してみる(飲まない人がいい)
  • 計画を立てる(副収入・事業・返済・人生など)

コロナ禍は私達に「生き方の見直し」を示唆しているのかもしれません。コロナで世の中が混乱しているからと言って酒浸りになってしまう人は、社会の雰囲気に便乗しているだけです。コロナ禍であろうが・なかろうが、人生は一度であることを忘れてはいけません

3. 早朝にスケジュールを入れておく

断酒の基本の一つに「早起き」があります。そして新たに断酒を始めるときも夜ではなく朝です。夜に断酒を始めると飲酒欲求に耐えられなくなり、それが飲酒渇望に変わって挫折してしまいます。

ですから早朝にスケジュールを入れておくことは、断酒を継続しようとする人達にとっては必須なのです。

◎理想的な早朝スケジュール

  • 30~40分の朝勉・読書
  • 朝日を浴びながら15分以上の有酸素運動
  • お弁当作り(男性でも)
  • アウトプット(SNS・オンライン朝会など)

断酒している人が「今の気持ち」や「過去の反省」をアウトプットすることは、断酒を継続する上で最も重要な習慣です。これを怠ると、断酒を継続するモチベーションが低下して元の生活に引き戻されてしまいます。

しかしながら、一般の人達が参加しているSNSに断酒のアウトプットを書き込むと、「からかい」や「誹謗中傷」のターゲットにされてしまうこともあります。

「断酒シェルター」のように断酒している人達だけが集っているSNSであれば、気兼ねなくアウトプットできますし、仲間から応援してもらえることもあります。

断酒シェルターの入室募集を再開しますので、ご希望の方はヒース・レイカーまでご連絡ください。【ヒース・レイカー:laker@dansyu.com】入室は無料ですがオンライン面接があります。

現在、計画中なのが毎朝5時から15分程度の「オンライン朝会」です。7名程度で曜日毎の当番を決めておき、当番はZoomに入室してくる人達に「承認」し、参加者はそれぞれ「おはようございます。今日も1日断酒がんばります!」と挨拶する感じです。

お互いに顔を見ながら健康状態をチェックし、今日一日を頑張る意欲が湧くような「断酒朝会」はオンラインだからこそ可能なイベントではないでしょうか。

また5Gが一般化されれば「VR:バーチャルリアリティー」の中での「飲まないイベント」の開催も検討しています。今後のインフラの整備の状況にもよりますが、昨年都内で開催した「飲まないクリスマスパーティ」をVRで開催することも可能なのではないかと期待しております。

断酒を継続するために必要なのは「思い」だけではなく「行動(習慣)」です。「思い」を「行動」に移すための「3スケ」を励行してください。

6月11日(木)19時からの「まぐまぐ!Live」で、この記事の詳しい解説をやります。

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まぐまぐ!Live + メルマガ連動企画、6/11(木)夜に開催決定!

日時:2020年6月11日(木)19時~(1時間程度)
参加費用:無料
配信内容:『アフターコロナに負けない断酒のコツ』
視聴方法まぐまぐ!Liveアプリをご用意ください
ヒース・レイカーさんの有料メルマガにご登録されていない方でも無料でご視聴いただけます

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河井案里氏「買収」初めて否定。「ポスト安倍」には石破氏浮上も

昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した河井案里氏は9日、公選法違反(買収)事件を巡り、実際に買収行為があったのか、国会内で報道陣に問われ「全くありません」と述べた。案里氏が報道陣の取材に買収疑惑を否定する発言をしたのは初めてだと中国新聞が伝えている。

河井案里氏が買収疑惑を否定

これまで口を閉ざしてきた案里氏が疑惑を初めて否定した。広島県内の首長や地方議員らに現金を配った買収行為があったとされる疑惑。河井克行・前法務大臣夫妻の立件に向けての動きが加速していると言われる中、案里氏が「全くありません」を打ち消した。

一方、この日、案里氏の公設第2秘書、立道浩被告の論告求刑公判が広島地裁で行われ、検察側は懲役1年6月を求刑。起訴状によると、立道被告はウグイス嬢14人に対し法廷上限(日当1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとされる。

広島地検は立道被告が選挙運動の計画や調整を担当し、連座制の対象となる「組織的選挙運動管理者」に当たると判断。同被告の禁錮以上の刑が確定し、広島高検が起こす行政訴訟で連座制の適用対象と認められた場合、案里氏は失職する。

河井夫妻の「立件」で現実味を帯びるポスト安倍

この問題については、検察当局が自民党本部の関係者を任意で事情聴取をはじめるなど、検察の動きが活発化。通常国会が閉幕する6月17日以降にも、河井夫妻が立件されるのではという見方もあり、もし法務行政トップの経験者が刑事責任を問われる事態に発展するとなれば、安倍政権にとって大打撃となる。

新型コロナウイルス感染拡大に伴うさまざまな対応策の遅れ、持続化給付金の支給事業委託に関する不透明な金の流れなど、多くのマイナス材料を抱える安倍政権にさらに追い打ちをかけることになりそうだ。

一方、ここへ来てポスト安倍を立てる動きも出てきた。

自民党の石破茂元幹事長は8日、国会内で二階俊博幹事長と面会し、9月に予定する石破派パーティーでの講演を依頼し、二階氏が了承。この後、石破氏は記者団に「自民党が日本のために果たすべき役割などを講演してもらいたい」と述べたと時事通信が伝えている。

迷走トランプ、宿敵バイデンに大差14ポイントつけられ再選ムリ?

米CNNテレビが8日伝えた世論調査によると、11月の大統領選で民主党のバイデン前副大統領に投票すると答えた人が55%に上り、共和党のトランプ大統領と答えた41%を大幅に上回った。その差は5月調査の5ポイントから14ポイントに拡大したと時事通信が伝えている。

トランプ大統領が大ピンチ

今秋行われる米大統領選で再選を目指すトランプ大統領に暗雲が立ち込めている。バイデン氏との差が前回の調査より9ポイントも広がり、トランプ大統領にとっては苦しい展開となった。これは人種差別抗議デモに対して威圧的なトランプ氏の対応への批判が影響したとみられ、その差は今後も広がる可能性さえある。

時事通信によると、トランプ政権の支持率は前月比7ポイント減の38%で、不支持率は57%で、1期目の大統領のこの時期の支持率としては、再選を果たせなかったカーター、ブッシュ(父)両元大統領と同等だという。

選挙集会を再開するトランプ陣営

この厳しい情勢を受けてか、米紙ポリティコ(電子版)などは8日、トランプ大統領の陣営が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け自粛していた選挙集会を2週間以内に再開する方針だと報じた。陣営幹部が数日中に再開案をトランプ氏に提示する見通しで、集会が開かれれば3月上旬以来となる。

具体的な集会の開催地や参加者のウイルス感染防止策は決まっていないが、トランプ陣営幹部は「(民主党候補に確定した)寝ぼけたジョー・バイデン(前副大統領)が夢想するしかないくらいの人出と熱狂を目にするだろう」と宣言したと時事通信が伝えている。

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安倍首相の出世に拉致問題を利用された、横田めぐみさん父の無念

40年以上に渡り、北朝鮮に拉致された愛娘の救出運動の先頭に立ち続けるも、再会叶わず6月5日に87歳で他界した横田滋さん。安倍首相は「申し訳ない思いでいっぱい」と語りましたが、識者は首相の拉致問題に対する取り組みをどう評価するのでしょうか。これまでたびたびこの問題について論じできたジャーナリストの高野孟さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、「拉致の安倍」と呼ばれながらも北朝鮮から相手にもされない状況を招いた総理の対北外交について総括を試みています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2020年6月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

「拉致の安倍」が何も出来ずに終わる舌先三寸の18年間――横田滋さんが亡くなった機会にもう一度振り返る

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父=滋さんが亡くなったことについて、安倍晋三首相は6月5日、記者団に対し、「痛恨の極み」「断腸の思い」「本当に申し訳ない思いでいっぱい」などと、相変わらずの空疎な決まり文句を並べ立てはしたものの、滋さんが深い無念を胸に抱えたまま87歳の人生を閉じざるを得ない結果となったことへの自分の責任について言及することはなかった。いや、もし記者がそこを問えば、彼は「責任は感じている」と答えただろう。しかし、皆さんもご存知の通り、安倍首相にとって責任は「感じる」ものであって、決して「とる」ものではないのだから、訊くだけ無駄というものである。

「拉致」から生まれた安倍政権

安倍首相が総理へのチケットを手にしたきっかけが、拉致問題にあったことは周知の通りである。2002年9月の小泉純一郎首相の訪朝による日朝平壌宣言に基づいて、翌月に5人の拉致被害者が日本に“一時帰国”した際に、福田康夫官房長官や田中均外務審議官らが約束通り5人を一旦北に戻そうとしたのに対し、副長官だった安倍首相が独りこれに反対して戻さないという政府決断を主導したとして、国内の保守派や嫌北勢力の間で「格好いいじゃないか」と大いに評価が高まった。それが、小泉氏による事実上の後継指名を得て一気に総理の座に駆け上がるバネとなったのである。

その保守派の気分をよく伝えていたのは、彼らが大いに期待した第1次安倍政権が惨めな崩壊を遂げた際の、中西輝政=京都大学教授の『諸君』07年10月号の論文だった。彼はこう述べた。

安倍政権とは拉致問題によって生まれた政権であることを、もう一度明確に意識しなおす必要がある。……いま安倍政権の命運は、国民にとっての政治家・安倍晋三像を確立できるかどうかの一事にかかっている。それには何が必要か、もう一度自らの原点である“拉致”に立ち返ること以外にない。拉致問題に立ち戻り、徹底したこだわりを見せる必要がある。

この10年、日本の保守はひたすら「上げ潮」の状態にあった。その起点は1997年で、前年12月に創立された「新しい歴史教科書をつくる会」が同年1月、初めて小杉隆文相に慰安婦記述の削除を申し入れ、同年3月、拉致被害者の家族が実名公表を決意して「家族会」が結成され、日本の保守が2つの政治的運動という形をとって烽火を上げた。

その後5年間、2つの運動は地道な活動に留まっていたが、2002年9月17日の小泉訪朝で拉致問題が国民的に注目を集め、その際に、横田めぐみさんに関する死亡宣告を伝えられた母=早紀江さんが「日本の国のためにめぐみは犠牲になった」と、“国家とは何か”の核心に触れる決定的な問いかけを発したことをきっかけに、全国から保守の潮流が澎湃として湧き起こって全土を覆った。

安倍晋三は小泉訪朝に随行し、日朝会談の場で安易な妥協をすべきでないと主張した時、自らの内に政治家としての「芯」を形作った。その後、心ある国民の絶大な期待を背に、安倍は幹事長、官房副長官のキャリアを積み、首相になった。つまるところ、安倍政権は02年9月17日の出来事によって生まれたと言ってよいのである(詳しくは本誌No.411=07年9月20日号「安倍崩壊で中西輝政氏はさぞがっかりしているだろう」)。

そうには違いないのだが、これは買い被りというもので、二重に光が屈折したことによる虚像である。