今度は欧州が危ない。ドイツ経済を覆う暗い影の正体と今後の展望

世界経済で大きなウェイトを占めている欧州。しかし、「EUの盟主」として君臨するドイツの経済が、ここにきて急速な悪化の兆候を示し始めているようです。数々のメディアで活躍する嶌信彦さんは今回、自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』で、ドイツ経済が悪化に陥っている要因や、その悪化が欧州全体に及ぼす影響を考察しています。

メルケル後の女性首脳たち

ヨーロッパの経済が急速に悪くなってきた。その最大の要因は機関車として欧州を引っ張ってきたドイツ経済が冷え込んできたからだ。

ドイツはベルリンの壁崩壊後、東西ドイツの再統一を果たし、メルケル氏が初の女性首相として2005年に就任した。東西ドイツ統一直後は遅れていた旧東独が大きな社会的負担となっていた。しかし、やがてシュレーダー首相、メルケル首相と続く間に“欧州の盟主”として存在感を発揮し始め、ドイツ経済はひとり勝ちといわれるほど好転していった。

特にメルケル政権時代の10年間は、ギリシャ危機ではギリシャのユーロ圏離脱を防いだり、ウクライナ危機ではロシアとの停戦協定をまとめ上げたほか、保育園の増設を進め共働き家庭を前提とした支援政策を決定。さらに福島原発事故を機に「脱原発」へとエネルギー政策を転換するなどしてリベラル層からも支持された。しかし、内戦の中東からの難民問題が発生し、ドイツやEUでの難民受入を宣言すると、徐々に支持率が低下。地方選での連敗により、遂に21年の任期満了後には政界を引退すると表明した。

このほかイギリスのEU離脱、東欧の右傾化なども重なり、ドイツとフランス中心のまとまりが一挙に崩れつつある。さらに米中貿易戦争は世界経済を不安定にし、欧州経済にも大きく影響し始めてきた。

これまで自由主義経済圏の価値観で世界をリードしてきたアメリカが「アメリカ第一」を唱え、中国との関係も悪化してきた時、米中の間に立って世界を取りまとめるのはEUで、特にドイツとフランスにその役割を期待する国が多かった。しかし中心的存在だったドイツ経済に異変が起きてきたため、一挙に世界不況の懸念が出始めてきたのだ。

ただ、欧州のリーダーの顔ぶれが欧州中央銀行総裁にフランスのクリスティーヌ・ラガルド前国際通貨基金専務理事、EUトップの欧州委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン前国防相、国際通貨基金(IMF)専務理事にブルガリア出身のクリスタリーナ・ゲオルギエヴァ世界銀行CEOへと代わる。欧州を主導する重要ポストのトップ全てに女性が就任することになった。

ベルリンの壁崩壊後は、世界がグローバル化の道を歩んだ30年でもあった。グローバル主義は先進工業国や豊かな人々にとっては大きな福音となった。だが、貧しい国や人々にとっては格差を拡大させ、社会を不安定化に導く背景ともなっている。その混乱と格差がはっきり表れているのが最近のヨーロッパともいえる。欧州の新しい女性指導者たちはどんなヨーロッパを作り出そうとしていくのだろうか。

(財界 2020新年特大号)

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民事再生法申請からV字回復。『ビジョンメガネ』が愛される理由

かつてに比べ格安で購入できるようになったメガネですが、低価格を強みにする競合他社に対して「ビジョンメガネ」が打ち出した戦略が好評を博しています。一度は民事再生法の適用まで申請した同社は、いかにしてV字回復を成し遂げたのでしょうか。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』の著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、その戦略・戦術を詳細に分析しています。

長期にわたり寄り添い、顧客の変化に対応する

今号は、顧客密着で人気のメガネ店を分析します。

ビジョンメガネ(メガネ・コンタクトレンズ・補聴器及び その関連商品を取り扱う小売専門店チェーン)

戦略ショートストーリー

メガネを使うのが初めての方をターゲットに独自の「資格制度」や「文化」に支えられた「自分に合ったメガネがみつかる」「アフターサービスが良い」等の強みで差別化しています。

顧客にとって「最高の見える」を維持するためにメガネのプロがメガネの問題を解決することに加えて、充実した保証サービスにより顧客から支持されてます。

■分析のポイント

メガネ業界は「J!NS(ジンズ)」、「Zoff(ゾフ)」といった便利でお手頃価格のメガネ店が席巻しています。その影響もあり、ビジョンメガネも一時期は民事再生法の適用を申請するなど苦戦していましたが、見事に復活を果たしています。今回は、その要因について考えていきたいと思います。

安さや便利さを強みに戦う「J!NS(ジンズ)」などに対抗するうえでどのような選択肢があるかというと、主に3つの方向性が考えられます。

一つ目が、より安く提供するという価格勝負

二つ目が、最高品質のものを追求する品質勝負

三つめが、顧客に徹底的にカスタマイズする密着度で勝負

このなかで、既存企業が選択してしまいがちなのが価格勝負ですが、うまくいかないことが多いです。なぜなら、安く提供するためにベースとなるコア・コンピタンスがなければ長くは続かないからです。

「J!NS(ジンズ)」の場合、それにあたるのが、SPA事業モデルや徹底した業務効率化ノウハウです。こういった安く提供するためのベースがあるから継続的にお手頃価格での販売が可能なのです。価格を下げることは、短期的には真似をすることができますが長期的にはむずかしいということです。

また、街のメガネ屋さんとしては、最高品質に舵を切るのも難しい選択肢です。大きなブランド転換が必要となりますし、カリスマ的な方が求められるなど、ハードルが高い選択肢と言えます。

そして、密着度で勝負するという選択肢ですが、こちらは、さまざまな工夫の余地があります。なぜなら顧客一人ひとりのニーズに合わせてサービスを提供するのであれば、顧客の数だけサービスの形があることになりますからね。

ビジョンメガネが選択したのは、この密着度で勝負ということになります。この選択が復活する上で非常に重要なポイントであったと思います。顧客に密着するということは、売って終わりにしない(売りきりではない)、長く付き合うことが前提となりますので、もともと地域に根差して店舗展開をしていたビジョンメガネにとってはフィットする選択肢だったと思います。

そのビジョンメガネが業界に先駆けて導入した「ビジョンパーフェクト保証」で最も利用されている保証が「見え方(視力)の変化によるレンズ交換」となっています。見え方保証として、受取日から3年間何度でも保証上限までのレンズと交換できることになっていて、特に体の成長とともに視力が変化する子どもや、老眼、目の手術で視力が低下するシニアの「レンズ交換」として、利用されているようです。

まさに、顧客に長期にわたり寄り添いながら、時間が経つことで変化する顧客のニーズに応えているサービスと言えるでしょう。

このような顧客に密着することは安さを強みにする企業にとっては真似がしにくいです。顧客に密着しようとすればするほど、コスト高の要因になりますからね。ですので、安さと顧客密着の両方を追求することは困難です。

もちろん、顧客密着を強みにする企業が、価格のことを考えなくてよいというわけではありません。顧客に密着しながらも、価格を抑える努力は必要です。実際に、「ビジョンパーフェクト保証」では、3年間、保証サービスを一度も利用しなければ、ビジョンの店舗で使える、保証サービスの加入料金と同額の商品券を進呈することで、顧客の負担を低減するための工夫をしていますね。

上記のように、顧客密着を追求しながら、顧客の負担軽減にも努めている結果として顧客からの支持を得ているのでしょう。

今後もビジョンメガネがどのように顧客に密着していくのか注目していきたいです。

あの子には負けたくない!幼稚園から磨きたい、学力にも繋がる意外な力とは?

子どもの可能性を広げる「習い事」何を選べばいい?

「ねぇ、習い事するなら何を習いたい?」

スマホでYouTube鑑賞に夢中な、もうすぐ4歳になる息子にたずねてみたけど、返ってきた答えは「別に」と素っ気ない。ひとり台所でため息をつく私、夫はそんな息子と一緒になって動画を見ながら大笑い。私がここまで真剣に悩んでいるというのに…。

同じ幼稚園のゆうとくんは、3歳のときから英会話を習い始めているらしい。
「もう英会話なんて習わせてるの? ちょっと早くない?」
なんて笑って返したけど、ホントは動揺してたのよね。だから、うちも英会話をっていうのも後から真似したようで何だか悔しい。あれから気持ちばかり焦って、ずっと習い事のことばっかり考えてる。

私の子どもの頃は、習い事と言ったら、そろばん、ピアノ、お習字、スイミングと相場が決まってた。私も、友だちが行ってるからという理由だけで、親にお願いして、そろばん塾とお習字教室には通っていたけど、自分の子どもには親が主導で「意味のある習い事」をさせてあげたい。私の場合、どの習い事も長続きしなかったから、その反省の意味も込めて。

当の本人は、相変わらずテレビと動画、ゲームにしか興味がないし、ましてや習い事なんてアウトオブ眼中(古)。夫に相談してみたけど、「ん、君の好きにしたらいいよ」とスマホでニュース見て生返事ばかり。子どもの成長にとって一番大事な時期だから、マジメに悩んでいるというのに…んったく。

それにしても、今どきの習い事はたくさんある。英会話や絵画教室は昔からあったけど、調べてみると体操やダンスを幼稚園のときから習わせている人が意外と多くて驚いた。

小学校にあがる直前という大事な時期に、習い事の「選択ミス」で後悔はしたくない。でも、数ある習い事の中から、うちの子に今習わせるべき習い事って何なんだろう。あー、どうしよう。

3~5歳の間にもっとも伸びるのは「耳の力」だった

ずっと考えてたら眠れなくなっちゃって、夜中に高いびきで寝る夫の横でひとり調べていたら、あるデータにたどりついた。実は3~5歳の間にもっとも伸びる能力があるらしい。

それは「耳の力」。スポーツにしようか、アート系が良いかなんて悩んでいた私にとって、これは「寝耳に水」だった。そのデータは、あのピアノ教室でおなじみのヤマハ音楽教室が公開していたもの。

へぇー、ヤマハ音楽教室ってピアノだけ教えてるのかと思ったら、4歳・5歳児対象の「幼児科」のレッスンは、「耳の力」がもっとも伸びるこの時期に演奏表現のベースとなる音楽基礎力、つまり「音感」を養うことに力を入れてるんだって。

この時期にたくさんの音楽を聴いて、歌って、弾いてみる体験を重ねること、そして「こころ」と「からだ」で、まるごと音楽に向き合うことで、音楽のさまざまな表情やニュアンスを聴きわける耳が育まれるんだとか。

聴く力が発達し、「まねをすること」が上手にできるようになる幼児期って、言葉を覚える能力が一気に高まる時期でもあるらしい。それって、小学校に入ってからの勉強にも繋がってくる話よね。

でも「音感」って、なんのことだっけ。どれどれ、「音感とはドレミ、拍子、リズム、強弱、調など、音楽を形づくるさまざまな要素を聴きとる力、音楽の基礎となる力」…か。そいうえば、うちの子もYouTubeで流してた音楽にノッて踊ったり大声で歌ったりするの好きだもんなー。好きなことを伸ばすのが教育にも良いってこと、私にも分かる。

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ヤマハ音楽教室の「幼児科」の開講は…5月! まだ間に合うわ。しかも、今なら無料体験レッスンも受付中だって。レッスンには保護者も一緒に参加できるし、1回のレッスン時間も60分だからちょうどいい時間ね。しかもグループレッスン(1クラス10名程度)だから、お友達みんなと学べるのもいいわね。

レッスンも、ステップ1の「きく」と、ステップ2の「うたう」で充分に「耳の力」を養ってから、ステップ3のピアノを「ひく」に移るのね。さらにステップ4の「よむ」で、弾いた曲の楽譜をドレミで歌いながら指で追ったり、そのメロディーをマグネットで五線上においたりもするんだ、楽しそう!

私が子どもの頃にこんなレッスンがあったらやってみたかったなぁ。「うちは『耳の力』を鍛えてるのよ」なんて、お母さんたちに言ってみたらどんな顔するかな。まずは、近くのヤマハ音楽教室を探してみようかしら。なんだか、さっきまで悩んでたモヤモヤがスッキリしちゃった。

…息子に話してみたら、興味を持ってくれたみたい。夫も「いいんじゃない」と快諾してくれた。言葉を覚える能力にも影響する「耳の力」を鍛えること、けっこう大事なんじゃないかしら。鼻歌まじりに洗い物をしていた私は、ついついCMの「ドレミファソーラファミ、レ、ドー♪」という曲を口ずさんでいた。

開講は5月から。今なら無料体験レッスン見学受付中

5月の開講に向け、今なら無料体験レッスン実施中。ぜひお気軽に教室に足をお運びください。

WEBサイトでお近くの教室検索・無料体験/レッスン見学/入会申し込み可能。 体験レッスン・レッスン見学に参加でもれなく、ヤマハ音楽教室のキャラクターぷっぷると、TVCMにも出演中のケロポンズのイラストがモチーフのパノラマシールブックをプレゼント。

ヤマハ音楽教室の「幼児科」無料体験レッスンに関する詳細はコチラから

 

PR: ヤマハ音楽振興会

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※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

コービー・ブライアントさんよ永遠に。NBAの試合では黙祷24秒×3

NBAのレジェンド、コービー・ブライアントさんがヘリコプターの墜落事故で亡くなりました。コービーさんが活躍したのはロサンゼルス・レイカーズですが、ニューヨークでも多くのバスケットボールファンがその死を悼んでいます。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者、りばてぃさんが、その様子を伝えてくれます。事故当日の夜、MGS(マディソン・スクエア・ガーデン)で行なわれたNBAニューヨーク・ニックス対ブルックリン・ネッツでの追悼セレモニーは、胸に深く響くものでした。

追悼、スーパースター コービー・ブライアント

日本でも報じられているように、1月26日、ヘリコプター墜落事故で米プロバスケットボールのレジェンド、コービー・ブライアントさんが亡くなった。

ヘリコプターには13歳の次女ジアーナさんも同乗し、他にもオレンジ・コースト・カレッジ野球チームのジョン・アルトベリ監督とその妻のケリーさん、娘さんのアリッサさん(ジアーナさんとはバスケのチームメイトだった)、ジアーナさんの学校のバスケットボール・チームの監督だったクリスティーナ・マウザーさん、同じくチームメイトだったペイトン・チェスターさんとその母親のサラ・チェスターさん、パイロットのアラ・ゾバヤンさんの9人が亡くなった。

コービー・ブライアントさんは41歳だった。亡くなるのにはまだまだ若い。また、突然の事故死は世界中に衝撃のニュースとして伝えられた。
元NBAコービー・ブライアントさん墜落死事故原因の調査進む

バスケットボールファンの方々はもちろんのこと詳しくないという人でさえ、コービーさんの名前を知っているという人は多かったくらい有名だったし、コービーさんの名前は神戸牛から来ているという話題で日本人でも知っている方はけっこういたのではないかと思う。
コービー・ブライアント氏 名前の由来は「神戸ビーフ」から…KOBEもショック

他にも、伝説ともいえる偉業の数々は様々なメディアやバスケットボールファンによって伝えられている。
コービーブライアントがマイケルジョーダンを超えた日 4つの伝説を振り返る。
ヘリの事故で亡くなったNBAの伝説的名選手コービー・ブライアント氏の偉業を写真で振り返る

コービー・ブライアントさんはロサンゼルス・レイカーズの選手だったけども、ここニューヨークでも多くの人たちが追悼の言葉やサインを示している。

時代遅れで欠陥のある教育制度。長寿時代に則した大学教育とは?

小学校から大学まで、六三三四の教育制度が始まったのは1947年のこと。以来70余年、大枠は変わっていません。メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、戦後すぐの極めて貧しかったわが国においては、理にかなっていた制度も、豊かになり、たいへんな長寿となった時代にはそぐわなくなっていると主張。「旧制高校」のような一般教養のみを4年間学ぶのを大学、それ以上の専門性は大学院で学ぶのが、生涯学習システムとしても相応しいと提唱します。

教育について

教育について考えるということは、取りも直さず、子供たちについて考えるということである。故に今の日本においては最重要課題の一つと言っていい。

さて戦後、教育制度が変わり、現行のものとなってから随分と経つが、ここで改めてその制度を評価してみたい。まず、日本の学校制度は欧米諸国のそれと違って線条的で分かり易い。即ち「六・三・三・四」で、誰もが分かる。外国のように通し番号によるグレードなど使わなくていい訳である。

一方、制度としての学校には致命的欠陥がある(少なくとも今日的な意味においては)。それは、旧制高校の廃止、さらにそれを継承する教養部や教養学部の解体・廃止に起因するものである。

そもそも、六三三四制による教育とは、社会に益する人材を出来るだけ早く創り出すシステムである。甚だ大雑把に言うと「中卒=ブルーカラー」「高卒=上級ブルーカラーまたは下級ホワイトカラー」「大卒=上級ホワイトカラー」のような感じである。戦後間もなく日本が極めて貧しかった時代においては、これはなかなかに良い制度であった。少なくとも効率的にはそうであった。学業成績優等にして生活に余裕のある者が高校に進学し、さらに優等、富裕の者が大学へと進学した。高度成長期にはこれで良かった。

しかしながら、現代ではそうはいかない。高校進学も大学進学も当たり前のこととなった。誰もが普通に大学まで行く世の中にあって、社会からの要請のみに応じた効率偏重は現実にそぐわないものとなり、高等教育は自己実現といった、より個人的な要求に応えなければならなくなった。剰え、寿命の伸長により、人の一生は制度設計の段階に比べはるかに長くなった。長くなった人生の分だけ必要な教育も変わって来て然るべきであり、それに合わせて学校制度も変わって行かなければならない訳である。

環境問題を考えて見えてきた高齢者が構築すべき「消費スタイル」

今月行われた、世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」には、高校生活動家グレタ・トゥーンベリさんやトランプ大統領が出席し注目を集めました。持続可能な社会の構築のために多くの問題が議論されていますが、個人は何を基準にどんな行動を取っていけばいいのでしょうか?メルマガ『j-fashion journal』の著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、消費行動は企業を評価することだと認識し、スケールダウンも意識すべきと主張。そうした生活こそが高齢者には向いていて個人の幸福にも繋がると、持論を展開しています。

環境問題と個人の生活

1.企業の利益と個人の幸せ

日本で就職すると、個人より会社を優先するように周囲から求められる。個人より会社は上位にあり、上位の利益を優先せよ、ということだ。ところが、企業の利益を守るために、社員が情報の隠蔽や偽証をすると、企業より上位の国が損害を受けることもある。そして、個人が国から処罰を受ける。企業の利益を守るために、個人を犠牲にしたにも関わらず、更に上位の国が個人を罰するのだ。

もし、個人の利益を優先するなら、国の法律を犯すのはリスキーだ。しかし、社員が国のために企業に損害を与えることも許されない。社員である以上、所属する企業と敵対すれば昇進も昇給も望めない。というより、企業から追い出されるに違いない。

この問題を解決するには、2つの方法がある。第1は、企業が国を裏切らないこと。犯罪を犯さないこと。第2は、個人が企業に依存しないこと。退職しても、すぐに、次の会社に就職できて、法律を遵守したことがプラスに評価されれば問題はない。あるいは、会社に所属せずに個人で仕事ができれば問題ない。

更に、個人と企業と国の利益に合致していても、地球全体で考えるとマイナスになる場合もある。例えば、環境破壊だ。国は企業が海外進出先で環境破壊しても問題にしない。進出先の新興国も経済成長を優先し、環境基準も甘い。そして、地球は汚染される。これをすべて解決する方法はあるのか。

2.無限の成長を望むのは罪か

企業の理想は無限の成長だ。無限に成長するためには、競合他社を潰し、そのビジネスを吸収していく必要がある。競争原理で動いていくと、最終的には数社しか生き残れない。しかし、独占が進むと、独占企業だけが利益を搾取し、市民の利益を圧迫してしまう。そこで独占禁止法が登場する。

競争を禁止すると、今度は個人も企業も社会も停滞する。ルーチンワークだけに終始し、イノベーションも生まれない。地球が許容する一定の枠組みの中で競争することが必要だ。もし、一部の国や企業だけが成長を続ければ、その他の国や企業は利益を得ることができなくなり、貧困や飢餓を生み出すだろう。

そもそも、人口が無限に増え続ければ、どこかで限界が来る。ここでも、地球規模に合わせた制限が必要になる。これらの制限を強権的に発動すれば、人々は人権侵害を訴えるだろう。しかし、成長だけを追求すれば、人間の生存が危うくなる。

同様のことは、個人の生活にも共通する。食欲に負ければ肥満し、最終的には命を縮めてしまう。そして、ダイエットを行う。ダイエットを成功させるには、自己管理が必要である。しかし、自己管理を強制することはできないのだ。これは個人、企業、国にも共通している。

【カンブリア宮殿】売上高3兆円。JR東日本の飽くなき挑戦

JR東日本が昨年4月に発表した2019年3月期の決算で、売上高が初めて3兆円を突破。新幹線などの運輸収入が過去最高だったことや、東京駅の店舗売り上げが好調だった流通・サービス事業など各事業で好調を維持した。固定資産の売却益などから最終利益も2.2%増の2952億円と過去最高を更新した。新たな挑戦を重ねていくことで成長を続けるJR東日本。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。攻め続けるJR東日本のチャレンジを紹介していく。

強みは地域との信頼関係~JR東日本の観光列車

青森から岩手の海沿い、JR八戸線を走る白い列車。「東北エモーション」というレストラン列車だ。車内に腕利きのシェフが乗り込み、その場で作りたての料理をふるまってくれる。その味わいは本格派。この日は岩手で育てられた「ホロホロ鳥のモモ肉」。とろけるような柔らかさが客をうならせていた。2時間、様々な料理を楽しめるコースのランチが付いて7900円(運賃を含む)。お値打ち感も人気の理由だ。

さらに客を魅了するのは、突如現れた、旗を振り列車を出迎える大勢の人たち。週に4回、「東北エモーション」が通るたびに大漁旗を振っているのは地元の人たちだ。ボランティアとして集まってくるのは、「津波で被害を受けたので、鉄道が廃止になると思っていた。JRに対する感謝の気持ち」(地元の漁師)からだという。

JR東日本は、そんな存続の危機にあったローカル線を人気路線に変えるべく、20もの観光列車を走らせてきた。新潟の田んぼを走るのは「越乃シュクラ」。のどかな景色を眺めながら、地元の酒が味わえる。酒どころを走る日本酒列車なのだ。地元の味わいの食事に大吟醸までついて、総額7600円(料金はコース、季節によって変わる。運賃を含む)だ。

一方、一度は乗ってみたい寝台列車がJR東日本が誇る「四季島」だ。食材は、旅で回る地域に徹底的にこだわったものばかり。料金は1泊2日で1人32万円~。JR東日本の観光列車には原点とも言える存在がある。それが1997年、秋田~青森間の五能線で運行を開始した「リゾートしらかみ」だ。当時、五能線は廃止が囁かれていた。

ところが今、「リゾートしらかみ」の停車駅はにぎわっており、ローカル線ランキング1位(楽天トラベル調べ)に選ばれ、日本で一番人気のローカル線となった。「リゾートしらかみ」の最大の魅力は、海岸線ギリギリを走る五能線の絶景だ。だが、感動はそれだけではない。途中で乗り込んで来た2人組によって始まった津軽三味線に、客は思わず身を乗り出す。この土地ならではのサプライズ。飛び入りの演奏者たちは地元の人だ。そのひとり、佐々木賢一さんは「『これが楽しみで乗った』というお客さんもいるんです。そのひと言でテンションがバンバン上がる」と笑った。

次に乗り込んできたおばさんたちも地元から。津軽弁で昔話を披露する。JR東日本は、こんな地元との楽しいタッグで客を増やしてきた。五能線を復活させるためのJR東日本と地元との連携は、すでに20年になる。その信頼関係こそが最大の強みだ。鶴田町企画観光課の佐藤一人さんは、「スクラムを組んで取り組んで
きたことが今に続いている。ありがたいと思っています」と言う。

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勿体ない。問い合わせへの雑な返答はあなたの店に閑古鳥を呼ぶ

気になるお店に問い合わせをした際、その対応があまりに素っ気なかったとしたら、実際に行ってみようという気になるでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、「問い合わせをいただいた時点でお客様と認識すべし」として、その対応の重要性を説いています。

問い合わせをもらったら

お客様が店に電話やメールなどで連絡をして問い合わせるということはままあります。例えば、ネットニュースなどに自店の商品が掲載されたりすれば、問い合わせの連絡が入るということも多くありますよね。商品のことだけではなく、サービスについての問い合わせということもあるかもしれません。

私はこういう時に、どれだけ丁寧に接することができるかはとても重要だと思っています。なぜなら、その時点で既にお客様になっているからです。多くの販売員は、目の前にお客様が現れて初めてお客様だと認識します。中には、買って初めてお客様だと認識するようなタイプの人もいますが(論外ですけど)、実際に対面することでお客様認識をする人が結構多いように思うのです。

ですが、問い合わせがあったということは、その問い合わせをした人はもう、商品やサービスなど、自店の何かに興味を持ってくれています。つまり、将来的に何かを買ってくれたり、自店を利用してくれる可能性が高いわけです。ということは、この時点でお客様だと考えて動いていないと、「何だこの店は」と思われて相手にされなくなるのですね。

当たり前の話のようですが、これがわかっていない人は少なからずいます。

お客様から、「すみません、どういう商品があるんですか?」と問い合わせがあったとして、面倒臭がって大した説明もせずに終わらせようとする人もいます。その対応や情報量の少なさで、将来的に店の利用をしようと思ってくれていた人を逃すこともあります。

私も実際に、飲食店などが気になって電話をすると、わかっているところは、「こういうのがウリなんですよ」「ぜひ食べてに来てください」と積極的に情報を惜しげも無く伝えてくれるのですが、「ご来店いただいたらご説明しますよ」程度の面倒そうな対応をされることもあります。いやいや、行くかどうかを決めたいから問い合わせをしてるんでしょーがって話です。

問い合わせをもらったら、もうお客様。その意識は忘れずに対応に努めたいですね。

今日の質問です。

  • 自店に来る問い合わせにはどんなものがありますか?
  • その問い合わせの時点で、「行きたい」と思ってもらえるようにするには、どんな対応が必要ですか?

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ただやってみただけで「行動力があります」なんて言ってくれるな

現代において、「行動力がある」という言葉は良いイメージで使われることが多いようです。特にビジネスの場面ではそう。成功をおさめるために「行動力」は必要とも言われますが、その意味を履き違えているビジネスマンも少なくないといいます。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、本当に「行動力がある」と言われる人はどんなことをしている人なのか、逆に勘違いをしている人はどこで間違えているのかを紹介しています。

ちょっとやそっとじゃ

当たり前ですが、行動力がある人と行動力がない人とでは、結果がまるで違いますよね。ですので「行動力」は仕事をする上でとっても重要なこと。ということは誰もが分かっていることです。

しかし、何事も行動することは大切、と頭で分かっていながらもいざ行動しても何かが変化したり、成果として目に見えるようになってきた、ということが実感できない。という人ほど、行動したという事実だけに満足し自分には行動力がある方だ、と思っているのです。

ですが、それは勘違い。行動力があるとはいません。厳密に云うと、実際に行動したこと=行動した気になっているというレベルなのです。行動することが大切であるというので、とにかく何事もやってみた、というのは、行動力があるとは云いません。

  • 新しいことにチャレンジした
  • ○○に挑戦した
  • ○○に取り組んでみた

というのは「単に動いてみた」というだけのことなのです。こうしたことを行動力がある、ということにしてしまうと、ちょっとやってみた、というのも行動力があるものとしてしまいます。

やらないよりやる方がいい、というくらいでは得たい成果は得られません。結果の善し悪しは別にして何らかの成果や結果が伴って、はじめて「行動力がある」といえるのです。よって、行動したけど何も変わらない、というのは行動力があるとはいえないのです。

たとえば、意を決して独立した人がいたとします。ですが、1カ月経ったころ「起業することがこんなに大変だったとは…」と思い知らせれます。そして、起業したことに後悔しはじめて、「やっぱり俺には起業なんて向いてないな」と考えまたサラリーマンに戻ってしまいます。

この場合、この人は行動力があるか?って言われれば、確かに1歩は踏み出しました。ですが、行動力があるとは決していえません。「1歩は踏み出したけど、ちょっとやってダメだったからやめました」というのは、結局、元の世界に戻っている=何も変わっていない。
ということだからです。

1カ月経って、厳しさを知り、自分には向いていないと簡単に判断し止めてしまうのではなく、1カ月目に厳しさを知ることができた、と捉えて次に活かす。そうやって、2か月目以降から少しづつ成果も見え始め、自信もついてきた。これではじめて「行動力がある」ということなのです。

ちょっとやってみて駄目だった。というのは行動力があるとはいえません。真に行動力のある人というのは、結果が伴わないとき自分に行動力があるとは思っていません。行動力がまだまだないから、結果が伴わないと考えます。つまり、まだまだ動き(アイデアの発想やプラン見直しなど含む)が足らないと思っているのです。

重要なことは、行動したことによって何かしらの結果が出たかどうか?どのような変化があったのか?です。「起業しました。でもやっぱりスグに辞めました」というのは、1つの経験にはなりますが、そこに自分にとっても周りにとっても何1つ価値を残せていない、単なる思い出作りです。

最初は上手くいかなくてもやっているうちに見えてきた!この「やっているうちに」が行動力なのです。行動力があるというのは、目に見えた成果、成長や変化を実感するということです。行動力にこうした定義を持っておくとことで、

  • 何も成果が出ていない
  • 何も変化を感じられない

という時は、

  • まだまだ行動力がない
  • まだまだ動きが足らない

と判断し、補足や改善しなければならないことなどさらに取り組むべきことを明確にしていくことができます。そして、そのことが仕事で必要な行動力を養っていくのです。

■今日のまとめ

「行動力を定義する」

  • 行動力があるということは、どういうことをいうか?書き出す
  • 書き出したことに対して自分は行動力があるかどうか判断する

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良い店でも嫌!20代女子の大半が「上司とのランチ」を避ける理由とは?

ランチに誘うたびに嫌われる!上司がハマる昼休みの罠

 

「上司とランチって、ぶっちゃけ面倒くさくない?」

「お願いだから、昼休みくらい一人にさせてって感じ」

「でも、いざ誘われたら断りにくいよねー」

「午後の会議の準備があるので…とか理由付けたら?」

「でも社内の共有カレンダーでスケジュール空いてるのバレてるし」

「それは若干キモい…ストーカーかよ」

「先週とか定食屋→純喫茶だよ。タバコ臭いし拘束時間長過ぎ」

頻繁に部下をランチに誘い、おごってあげる優しい上司。社内コミュニケーションの一環として、楽しくワイワイおしゃべりしながらのランチタイムは、上司と部下との距離も一気に縮まりそうな気がしますよね。

でも、ちょっと待ってください。そんな一昔前のコミュニケーションは、今どきの若い社員からは嫌がられているかもしれません。「ランチ代も食後のコーヒー代も俺がおごっているのに!」と言いたくなるかもしれませんが、現実は非情です。

実はこんなデータがあります。『マイナビウーマン』が22歳~34歳の働く女性を対象に実施したWebアンケートによると、なんと66.5%の女子が「ランチの時間はひとりがいい」「他人と接するストレスから解放されたい」と回答したそう。

「上司や先輩とのランチは気をつかうので休憩した気にならない」「一人で落ち着いて音楽を聴いたりLINEをチェックしたりしたい」というのが彼女たちの言い分です。

「おひとりさま」が流行語大賞にノミネートされてから早十数年。最近も、若い世代の「忘年会スルー」がTwitterで話題になりました。飲み会に誘えば「それって残業代出るんですか?」と返されるこのご時世、ランチのお誘いが部下とのコミュニケーションツールだった時代は、もう過ぎ去ろうとしているのかもしれません。

職場では「コーヒーコミュニケーション」がおすすめ

「飲みニケーションもタバコ部屋もランチもダメ。だったら、どうやって部下とコミュニケーションをとったらいいんだよ…」という上司の嘆き節が聞こえてきそうですが、そんな悩める全国のオジサン上司に、ちょっとした「ご提案」があるんです。

それが、ネスレの「ネスカフェ アンバサダー」。

「あ、なんかCMで聞いたことあるぞ」という上司の方、正解です。

この「ネスカフェ アンバサダー」は、ネスレのコーヒーマシンを無料でレンタルできるサービス。

レンタルマシンは最大5種類(2020年1月現在)、コーヒーやカプチーノなど5種のカフェメニューが楽しめるコーヒーマシン「ネスカフェ バリスタ」や、専門店のような本格レギュラーコーヒーが楽しめる「ネスプレッソ」まで、どれもスタイリッシュなデザインなので女子社員ウケも良さそうです。

しかも、初期費用は何と「0円」。必要なのはコーヒー代だけで、しかも1杯20円~ととってもリーズナブル。専用の定期便で購入できます。

上司のみなさん、今こそネスカフェマシンの「アンバサダー」(大使)に就任して、社内の「コーヒーコミュニケーション」を促進してみてはいかがですか?

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ランチで自慢話を聞かせるよりも、職場で部下のためにコーヒーでも淹れて「お疲れさん」と手渡すほうが何倍も喜ばれますし、「あの人意外とデキる上司じゃん」と尊敬の眼差しが“そそがれる”かもしれません。コーヒーだけに。

ぜひ明日からは職場で「ネスカフェ アンバサダー」の美味しいコーヒーをお楽しみください!

● 「ネスカフェ アンバサダー」について詳しい情報はコチラ。

PR: ネスレ日本株式会社

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