【動画】これは住みたい。オランダの「ドラゴンボール」住宅

オランダ・スヘルトーヘンボスにちょっと変わった住宅があります。

見た目はゴルフボール、宇宙人が住む家のように見えます。はたまたドラゴンボールの世界観を現わした住宅のようにも思えてきます。この住宅は1968年オランダ政府の補助によって建築家のドリス・クレイカンプ氏が作りました。

この家は「Bolwoningen」と言い、ハウスボールという意味。

 

 

家の中は1階はベッドルーム、2階はバスルーム、3階はリビングルームになっています。家には6つの窓が付いていて、そこから十分な光と風を取り入れる構造。

この地区にはなんと約50軒もの「Bolwoningen」があるようです。今ではこの家のイメージにふさわしいクリエイティブな仕事をしている人たちが住んでいます。

日本であまり見かけないタイプの住宅なので、もしこの住宅で生活をしたらライフスタイルがガラっと変わるかもしれません。どうにも楽しそうですよね。

オランダに旅行をする機会がある人はこの「Bolwoningen」まで足を伸ばしてみるのも良いのではないでしょうか?

 

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Great Big Story)
参考:livejournal
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

トランプ大統領と話す金正恩の姿に思う「彼は英語を話せるの?」

「金正恩朝鮮労働党委員長が絶好調に見える」と切り出したのは、メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』の著者で、北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄さんです。宮塚さんは、板門店で実現した米朝首脳会談の様子を見ての感想と、その少し前に日本で行なわれた北朝鮮の元英公使太永浩氏の出版記念講演会で感じた、その人物の印象について綴っています。

太永浩元英公使の日本についての知識を聞いて感じたこと

金正恩朝鮮労働党委員長が絶好調のように見える。世界の大国・アメリカのトランプ大統領と1年以内に2度も「出会い」と「別れ」を演じ、さらに、6月30日にはトランプ大統領と訪問先の板門店の休戦会談場(北朝鮮側は停戦会談場)で会い、トランプ大統領を休戦ラインの北朝鮮側に招き入れることさえも行った。 満面の笑みを浮かべた金正恩は、堂々とトランプ大統領と話していたが、彼は英語を話せるのかな。父の金正日は何を言っているのか分からないような話し方だったので、ついには「新年の辞」を自らの言葉で話すことなく、三紙合同社説という形で掲載していた。

それにしても天下のアメリカの大統領と「たった1本のツイートをきっかけ」に投稿からわずか1日後には会談を成立させている。 東洋の小国の閉鎖された国の北朝鮮の最高権力者が「よくぞここまでにやれるようになった」と感心すべきであるが、今回の会談は最初から「何らの成果も結果もない」ものであった。それを承知の上で、日本のマスコミはさも大事な出来事のように扱い、テレビのワイドショーではいつもの専門家と言われている人たちが、得意げに話していた。

同じように、日本の北朝鮮研究者やマスコミが期待していた太永浩元北朝鮮駐在英公使の講演会が東京で開かれた。何しろ、今では黄長ヨプさんに次ぐ大物脱北者である。 太公使の手記ともいえる『三階書記室の暗号』は韓国では16万部も売れたといわれ、今回の訪日はこの本の日本語訳(『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録(文藝春秋)』)が出版されたのに合わせての訪日であった。

私は太さんとはこれまで2度会っており、韓国版の原書も読んでいたので、今回の講演会の話はある程度、理解していた。ただ、言わせてもらうと日本語版の中で監訳者の鐸木昌之先生(尚美学園大学教授)の「監訳者解説(?)だったか、これはよくできた文章で、さすがは北朝鮮研究者の中でも「第一人者」と言われる所以のある解説文である。

「車がないと生活できない」と語る田舎の親に免許返納させた裏技

池袋での高齢者運転手による暴走事故を皮切りに、大きく注目されることになった高齢ドライバーによる交通事故。これにより、高齢の両親に免許返納をさせたい…と思う方もいるのではないかと思います。そこで、今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、移動手段が車の高齢ドライバーに免許返納を切り出す前に知っておきたいことを紹介しています。

免許返納するなら

さて、本日は切実な問題のお話。

今年になってから多発しているのが

高齢ドライバーによる交通事故

ですよね。いずれも凄惨な事故が多く、たくさんの方が死傷されています。そんなニュースを見て、

・他人事じゃない…

と思われる方も多いでしょう。なにせ世界最速で高齢化している日本ですからね。誰にとっても高齢者は身近な存在であるはずで、ご家庭で同居していたり、あるいはすぐ近所に暮らしていたり、遠く離れた田舎で一人暮らししている親がいたりするかもしれません。

その老親がクルマを運転していれば、事故による重大な結果は実に切実な問題です。事故は、被害者も加害者も、その家族たちも巻き込んでしまいますから。

ここで急激にクローズアップされてきたのが

免許返納

ですね。

杉良太郎さんが免許返納したというニュースを見ました。彼は、こういうとこ、スゴいですね。自分が免許返納を検討すべき世代の代表であり、有名人であることをよく分かっていて、その影響力を良い方向に活かそうとされているんですね。

この免許返納は、都市部と田舎でだいぶ話が違っています。都会より田舎の方がはるかに返納のデメリットが大きいのです。デメリットの大きさの違いがどこから来ているのかといえば、それはもう

・代替交通手段の有無

です。もう、これに尽きると思います。長く都会で暮らしてきましたが、都会にはバスも地下鉄もタクシーも豊富にあります。特に東京圏だと、バス停や地下鉄の駅は

・ちょっと歩けば、次♪

くらいの距離ですよね。隣の駅まで歩くのは、取り入れやすい運動として認識されているくらい。しかも、ガンガン本数がある。数分で次が来ますから。東京メトロなんてソレこそ3分くらいで次ですよね。なので、フツー時刻表なんて覚えないでしょ。私も覚えていませんでした。

翻って、イナカ。代替交通手段ってナニ?っていうくらいですね、もう。

そもそも地方都市のほとんどには、

・地下鉄がない

んです。っていうか地下鉄があるのは、人口100万クラスの大阪・名古屋・福岡・札幌…くらい。それ以外の都市には、市内を走る電車はあっても地下鉄はないんですよ。で、その市電とバスの本数がこれまた少ないんです。ちょっと中心部から離れたところに行ったら

・1時間に1本くらい

なんですよ。いや、乗り逃したら一日の予定がパーですから。すぐ時刻表は覚えますよね( ̄∇ ̄)

なので、どこに行くのでもクルマ。それこそ、空港に行くにも新幹線停車駅に行くにも、コンビニにもご近所さんにも、とにかくクルマ。たま~に、幹線道路沿いを歩いているじーちゃんとかばーちゃんとか見かけたりすると、

・もしかして徘徊?!( ̄■ ̄;;

って思いますもん。そのくらい移動=クルマなんですよ。

こういう場所では、免許返納の持つ重みが必然的に都会とは違います。

ずっとクルマを運転してきた人からすれば、いきなり自分の行動の自由を奪われ、厄介者になった気がするんじゃないでしょうか。

しかも、マズいことにイナカの公共交通機関はどこもそれほど黒字ではなく(いや、控えめに言ってみました)、返納者が増えたからといってすぐにバスや電車が増発されるわけじゃないんですよね。

なので、イナカに住む老親に免許返納を迫っても

・一蹴

されるだけでしょう。いや、跳び蹴りかもしれません( ̄∇ ̄)

そうは言っても引き下がれない現役子供世代。老親の衰えを目の当たりにしている以上、そう簡単に現状維持というわけにはいきません。

【安田純平×島田久仁彦】拘束犯から「もういいや」を引き出す一流の交渉術

先日その一部を公開した、メルマガ『安田純平の死んでも書きたい話』の著者でジャーナリストの安田純平さんと、メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で国際交渉人の島田久仁彦さんによるクロストーク。今回は、世界各地で頻発する拉致事件の最前線で交渉人として活動することも多い、島田さんのエピソードをご紹介。拉致グループを疲弊させ、人質解放へと導くために実際に行っているという、一見ユニークにも見える手法とは、一体どのようなものなんでしょうか?

【関連記事】● 【安田純平×島田久仁彦】交渉のプロが聞く「韓国人ウマル」の真相

相手から有利な条件を引き出す、意外な交渉術とは?

安田 ところで、先ほど話にあった“相手に証明させる”っていうのは、どうやってやらせるんですか?

島田 例えば、相手が特にお金が欲しいっていう場合ですよね。例えば、「今、安田っていうのを捕まえているんだけど、彼を解放して欲しければウン十億円持ってこい」みたいなのが来た時に、「非常にこれは大変なことであると、憂慮してるし家族も非常に落ち込んでいるんだけども、そもそもその安田さんというのを、あなたが捕まえて、いま無事にいるという証明はどこにあるんだ?」っていうことで、相手に証明させる。

で、どうやったら生きてるって分かるんだよって話ですが、FBIとかでもよく用いられる原始的な方法としては、例えば彼が専攻している論文の話をさせろとか、妹さんがいるならその妹さんの話をしろとか、そういうことをやるんです。でも、これも「妹の話……なんだ?」って、ボンって蹴ったり銃でも突き付けて言わせることができますよね。それで「ほら、生きてるって分かっただろ」ってなるんですが、それよりも本人にしゃべらせるような、そういう機会を作れというと、相手としては結構めんどくさいんですよ。

だいたい、本人を横にして電話する犯人はほとんどいないんです。特に、よく対応するラテンアメリカのケースだったりすると、町で捕獲してどっかに連れていくと。それで山奥の山小屋なんかにいるんですが、そういうところはだいたい電話がないんですね。だから、電話で交渉するために麓の町まで片道2時間歩いてくるんですよ。そこで「証明しろ」というわけですよ。でも隣には誘拐された人はいないわけで、また2時間かけて戻って……ってことをしないといけない。

だから、そういう時はこちらも遊ぶわけですよ。そうしてるうちに、なんか向こうもめんどくさくなってくるようで、初めは20億って言ってたけど、「もう10億でいいよ」って言ってくると。それに対して「いやぁ、半額にしてくれてありがとう。でも、やっぱりまだ分かんないよね。そんなん、本人がどこに行ったかわかんないから、心配はしてるんだけど、本当に無事かどうかを確かめる手段はないのか?」って。そういう風なやりとりをやってるうちに、解放されたりすることがあるです。犯人側としても、捕えてること自体がめんどくさくなってくるんですよ。見張りもいるし。そうすると、今まで100人ぐらいかけて、捕まえた人を必死に監視してたのが、ポツポツと脱落していくんですね。

実際担当したケースでは、捕まってたんですが逃げたんですよ。その人はツアーガイドをやっていて、自分が良く知ってるジャングルの近くに捕らわれてたんです。で、ある大雨の日に、トタン屋根なんで物音が聞こえないんですよ。それで外を見てみると、若い兵士が居眠りをしてると。そこで雨音にまぎれて抜け出して、自分の勝手知ったるジャングルに入って、そこから町に出てレスキューを呼んだと。それで犯人も捕まったんですが、そういう風に相手に余計なことを考えさせることで、監視を手薄にしたりすることができるんです。

例えば、これは行動心理学でよく使うんですけど、質問されて教えてっていわれると、聞かれた側は自分が主導権を握ってると思うんですよ。自分の答え一つで、相手の命を左右できると思うから、必死で答えを考えてくれるんですよ。また2時間かけて戻って、「なんか証明しろと言ってる。どうだろうか」「〇億しか出せないと言ってるが、どうだろうか」って。でも、それがめんどくさくなってくると、解放は早くなると思うんですね。

だから逆に、こっち側から質問を与えてあげると、例えば「行った大学はどこだ?」とか「お父さん、お母さんの名前教えろ」とか「出身地はどこか」というと、聞く内容を与えてしまうので、それは相手にとってさほど労力ではないんですよ。歩く労力はありますが。そうじゃなくて、生きてるって証明させるための情報を、わざわざ自分たちで質問を考えて、引き出してこなきゃいけない。それがもしかしたら聞かれている側にとって、何を聞かれてるのかわからないことがあるんですよ。そうなると、「いや、申し訳ないけど、たぶん僕のことを聞かれてるんだと思うんだけど、なんて答えればいいか分かんない」「いや、お前が答えてくれなきゃ、金取れへんねん。答えてくれよ」みたいなことをやってるうちに、向こうが根負けしていくっていうケースは結構多いですね。

安田 そういえば捕まっている間、最初の1年はテレビがあったんですよ。で、映画をずっと見ていたんですけど、ある時アメリカの『プルーフ・オブ・ライフ』って映画をやっていて。プルーフ・オブ・ライフっていうのは、まさに生存証明って意味ですけど、この映画も、ラテンアメリカで開発事業をしていた人が捕まって、「本当に生きてるのかよ」っていうのを電話でやり取りをするんですよ。それで、彼は新聞を持って……。

島田 あぁ、日付がわかるから。

安田 そう。だから、その時は生きてる証明っていうことで、向こうは本人が新聞を持った写真を送ってきたわけです。……まぁ、映画ですから、最後はアジトを襲撃して救出するっていう話なんですけど。でもやっぱり、だんだんめんどくさくなってくるっていうのは、分かるような気がしますね。

ただ、私が捕まったケースでは、デカい収容施設で100人単位で捕まってるから、そういう点では彼らは全く困ってなくて。設備も整っているから、負担ですらないんですね。だから、ああいうデカいところへ行く前に、なんとかできればって思ったんですね。最初の1年は民家だったんですが、民家ということは、わざわざ自分のために場所を用意して、自分専用の見張りの人間を置いていたと。こんなめんどくさいことをずっと続けないだろうと思っていたから、彼らも諦めたら解放されるんだろうと思っていたんですけど、その頃、自分が捕まっているところに、外から人が入って来たんですよ。

島田 ほう。

安田 それを看守らがとっ捕まえて、「こいつ、ジャンダルマだ」って言ってたんです。ジャンダルマっていうのはトルコの憲兵隊のことですけど、その人は恐らくトルコ人で、ずっと英語で話してて、アラビア語ができないっぽいんですね。その後、さんざん拷問されていたんですが、それが1か月ぐらい経った後に、見張りの連中が大騒ぎで喜んでいる時があって、その一週間後ぐらいに移動になったんですね。多分、彼は交渉が決まったんですよ。

で、彼を帰す時に、私をそのままその家に置いとくと場所がバレちゃうから、それで新たに民家を探すのは面倒くさいから、デカいところに入れちゃえってことになったと思うんです。で、その移動中に、自分のところにいた看守が最初はクルマで一緒に行って、途中で中継して私は別のクルマに移されたんですね。その中継地点に行く途中で、彼らは「どこまで行くの」「トルコだよ」「え、トルコまで行くの?」って話をしていたんです。その時てっきり私が帰されると思ったんですけど、そうじゃなくてその捕まっていたもうひとりの彼が帰されたんですよ。だから、その人が来なければ、あの辺で帰されていた可能性がかなりあったと思うんですよね。

私が帰された時、カタールから解放されたという連絡が入ったって、ニュースになってるんですよね?

島田 そうです。

安田 その報道があったから、カタールが身代金を払ったんじゃないかっていう話が出ているんですけど、誰も聞かないのが、なんでトルコから連絡がなかったのかということで……。

島田 そうですよね。

安田 それって、おかしいですよね。で、カタールから連絡が入ったらしいといわれている時間帯をみると、私はすでにトルコの入管施設に入っているんです。だから、なんでトルコが日本に言わなかったのっていう話なんですけど。これは私が「言わないで」って言ってたんです。

島田 あぁ、トルコにね。

安田 そうです。解放されたことが、あらかじめ日本政府が知ってる状態になってると……。

島田 日本が初めから交渉して、解放させたっていう風になるから。

安田 そういうことなんです。要するに「金払ったかどうか」というのは、重要なところだから、すぐには連絡しないでくれって言ったんですよ。解放されるときの情報機関の車の中でも、入管施設でもかなりしつこく言いました。そしたら入管のヤツらは「わかった」と言ってて。で、それが翌日になって「ニュースになってるぜ」と言われたんですね。「お前、言ったのか?」って聞いたら「うちは絶対言ってない」と。

島田 第一、カタールだしって。

安田 そこは分かんないんですけど。で、カタールが仲介して解放されたと言われているスペイン人は、カタールのエージェントがシリアから連れてきて、スペインからも迎えに来て直接引き渡したっていう話なんですよね。だから、翌日になるまで日本政府が来ないっていうのは、交渉に噛んでいたとはとても思えないんですよね。他の国が仲介したケースでも、交渉があったなら日本に全然知らせないようにするっていうのは、ちょっと考えにくいんですよね。

島田 まぁ、日本人だっていうことが分かってるわけですからね。

安田 あと、これは日本とトルコの関係というか、日本の国のやり方でしょうけど、スペイン人はトルコ軍の飛行機で帰ってるんですよ。で、デンマーク人はデンマーク軍の飛行機です。私は普通の民間機で、普通の人がたくさんいて、そこにメディアがいきなり入って来て、なんかしゃべれっていう話ですよ。こんなことやってる国、ないですよ。

島田 ないですね。

安田 デンマークなんかは、心理学者なんかが付いてきて、精神的に参ってるはずだから、まず家族と会うのは止めたほうがいいと。あと、家族からの手紙は持っていくけど、見せる順番もこういう風にしたほうがいいとか。

島田 確かにそういう指示はありますね。

安田 で、解放された時に、デンマークの外務省とかが付いてきて話を聞くんですが、容体がおかしくなるかもしれないということで、横の部屋にずっと心理学者が付いてっていう状態でやってるんですね。スペインなんかも、解放された時に会見なんかやってない。というか、基本的にそんなことどの国もやってないんですけど。映像も政府が撮って、それをメディアに流す。メディアもそれで了解する。捕まっている間もずっと情報交換は、メディアと政府の間でやっているんですけど、それも全部了解したうえで、報道規制をメディア自身がやってるんでね。でも、日本の場合は一切そういうことをやってないんです。だから、金払ってまで解放させるっていうことをやるんだったら、もうちょっと気を使うんじゃないかなって思うんですけどね。

……ところで、先ほどおっしゃっていた「相手に質問を考えさせる」ってことなんですけど、結局交渉する上で証明は必要となるわけですよね?

島田 そうですね。

安田 証明がないと払うわけにはいかないから……。

島田 もちろん。だから払わないよっていうメッセージではあるんですが、それを取らないってことですからね。……だから、感謝はするんですよ。「ありがとう、わざわざ調べてくれて。でも、なんかおかしいんだよね。それが彼か、よくわかんないんだけどさ」「本当に? それ誰かから聞いた話じゃないの?」「本当に本人から聞いてる?」という風に、早く本人出してよ、本人出してくれたら早いのにっていう風に持っていくんですよ。それで初めてポロって言うんですよ。「本人に話そうにも、ここから2時間も歩いて行かないと」って。「……へぇ、2時間歩くんだ。ということは、彼は隣にいないのね? 同じ建物にいないんだ?」「いや、あの……いるよ」「でも、2時間も歩くの?」そんな話をしているうちに、相手はガチャって切るわけですよ。

それでしばらく音沙汰がなかったのが、またかかってきて「金は用意できたか」と。それに対して、また「金は用意できたかどうかて、そんなん……」っていうようなやり取りを続けてると、「あー、もう。じゃぁいくらでいいから……」と向こうもディスカウントしてくるんですが、それに対して「いや、ホントにディスカウントしてくれて嬉しいんだけど、それでもとっても大金なのね。その金額を集めようと思うと、いろんなことをしないといけないし、説明しようにも説明できないんだわー」みたいな感じで返すんです。「最終的に暗証番号も聞かないといけないじゃないですか、お金を出すのにね。でも、それをしようにも無事かどうか分からないうちは……。こちらとしてはケチ臭い話で申し訳ないけど、お金を出すわけにはいけないんですよね」「やっぱり大金を動かすとなると、目立つでしょ。でも、そちらは目立ちたくないでしょ?」……実際はメディアとかに誘拐されたって、出てるんですけど。

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まぁ、そういう風にうまいことのらりくらりやると。これは人質を取るケースと、どこかに立てこもるケースとでは、またやり方が全然違ってくるんですけど、基本的には相手にモノを考えさせると。それで相手に答えを出させて、「じゃぁ、そうしようか」と。実際、週末遊ぶためのお金が欲しかっただけで誘拐されたっていうケースもよくあって、例えば月曜日に誘拐して、金曜日までに解放するという、一つのビジネスモデルなんですけど。そういう目的が分かってたら、金曜日が近づいてくると値段が下げざるえないし、人質にご飯も食べさせないといけないし、めんどくさいなっていうのが心理的にもあったんじゃないかと思うんですね。だから相手にどんどん、自分で自分の答えを考えてもらうと。

安田 しゃべりかたも、そんなのらりくらりな感じでしゃべるんですか?(笑)

島田 はい。英語でもこんな感じです。「ほんとうにねぇ、申し訳ないんですけどぉ……」って感じですね。口調として、ゆっくりしゃべって。もちろん、他人の命がかかってるので、時にはしっかりしゃべりますけど、基本は「こっちもそんなに慌ててません」って感じで。

安田 イスラム国は、メールで連絡してくるみたいなんですよね。そういう時は文章でのらりくらり感をどうやって出すのかというか、やり方があるんですか?

島田 そういう時は、全部の答えに答えないんですね。こちらの聞きたいことを一つ返しておいて、「このあたりに関して答えが返って来てないんで、答えてもらえます? じゃないとこっち、どうしようもないんですよぉ」っていう形にはしておくっていう。

あとは言語の問題というか、微妙なニュアンスとかがあるじゃないですか。もともとしゃべってる言葉が、アラブのどこかのダイレクトで、それを誰かが分かるように英語かフランス語に訳してみた時に、やっぱりちょっと趣旨が変わってくる時があると。そこで「本当にそんなこと考えてるの?」とか「一応ネイティブの人に聞いてみたら、これだったらそんなに問題はないはずなんだけど、なんか問題っぽいことが書いてあるけど、じゃぁ何が問題なのかちょっとわかりやすく説明してよ」みたいな感じで返すと。そうしたら、また2週間ぐらい音信不通になって、突然またメールが来て、「おぉっ」って感じでそれをみんなで見るわけなんですけど。そうやってるうちに、「もういいや」っていうのがたまに来るんですよ。その「もういいや」と言ってるのが決定権のある人だと、その人は解放されます。

でも、時折相手が変わることもあります。「あーもう、お前クビだ」っていうことで、より過激派が出てくるんですよね。「じゃぁウチが囲っておくから、その代わりお前らこれでもう解放しろ。俺が払ってやるから」っていうことで、安く解放させて、それでもっともっと高く言ってくる。それでよりハードルが上がることもあるんですけど。ただ、ほとんどの人が自己証明ができる、自分の言ってることは正しいとか、信用に値する情報をなかなか出せないから、どうしてものらりくらりといった感じになると。それで「どっかでやっぱり電話をくれないと、こっちもどうにもできないよ」としておくと。そうしたら、だいたい公衆電話とかプリペイドのケータイからかかってきますけどね。

安田 ただ、イスラム国が相手だともう……。彼らは結構すぐ交渉を諦めるというか、日本人の2人だって3か月ぐらいで諦めちゃってるじゃないですか。で、イスラム国がデンマーク人の交渉をしたときのメールのやり取りが本になってて、交渉の中身もかなり詳しく書いてあるんですけど、彼らのメールがかなり厳しい内容でで、ディスカウントも全然ないんですよ。それどころか値上げをしているんですね、彼らは。デンマーク人の場合は、政府が交渉を拒否したので、家族が募金して身代金を払ったんです。でも、お金が全然足りなくて、だから足らないんだっていうことを伝えつつ、かといって払えないと思わせないようにしていて。そのうえ、そこで政府が入って来たと思われたら、もっと値上げされるから、家族がやっているということもずっと伝えて、なんとか日にちを引き延ばして、お金を集めて払っているんです。だから、相手の譲歩を要求できるような状況ではないんですよね。

島田 イスラム国の場合、今はそうでもないですけど、最盛期はお金にまったく困ってなかったですから。「もらえたらいいや」ぐらいですけど、やっぱり自分たちの教義じゃないですが、「こんなことができるんだぜ」ってことを見せるという、もうひとつの狙いがある点で、ISというのは非常に交渉しづらいですよね。

で、実際誰と交渉してるのか、途中で分からなくなるんですよ。急に「俺はここまでしか交渉できない」っていうことを言ってきて、より厳しめの人間か上の人らしき人間やってきて、すべてが真っ白になるという。ビジネスでも、そういうのはよくある話で。日本企業がロシアと交渉していて、「うまくいくぜ、合弁会社が……」って言ってた時に、マリア・シャラポアみたいなすごく美人なお嬢さんが出てきて、「今日から私が交渉官だから、今までの話は忘れて」って言われて、またイチから全部やらされる、みたいな。(つづく)


…と、初対面にもかかわらず、約1時間半にわたり熱いトークを繰り広げたご両人ですが、気になる対談の全文は、今後配信されるお二人のメルマガにて配信。今、どちらかのメルマガをご購読いただくと対談の全文を読むことができます。どちらのメルマガも初月は無料ですので、是非この機会にご登録ください。

『安田純平の死んでも書きたい話』
安田純平(ジャーナリスト)
ジャーナリスト安田純平が現場で見たら聞いたりした話を書いていきます。まずは、シリアで人質にされていた3年4カ月間やその後のことを、獄中でしたためた日記などをもとに綴っていきます。

『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』
島田久仁彦(国際交渉人)
世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。

大きな岐路。タンカー防衛有志連合参加か否かで決まる日本の未来

7月9日、米国は6月に発生した「日本などのタンカー砲撃事件」再発防止の為に有志連合を結成し、ホルムズ海峡付近の安全確保を目指すと発表しました。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、有志連合に参加する場合は各々に自国商船を守る義務が発生する点に触れた上で、日本が参加すべきか否かについて持論を展開しています。

なぜ日本は「タンカー防衛有志連合」に参加すべきなのか?

どうやら日本大きな岐路に立たされているようです。何の話でしょうか?

米、イラン沖で有志連合結成へ タンカー攻撃受け

7/10(水)11:49配信

 

【ワシントン共同】米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は9日、イラン沖のホルムズ海峡近くなどで民間船舶の安全を確保するため、同盟国の軍と有志連合を結成する考えを示した。数週間以内に参加国を募る。

ホルムズ海峡近くなどで民間船舶の安全を確保するため有志連合をつくるそうです。なぜ、こんなことを決めたのでしょうか?

日本などのタンカーが攻撃を受けたことに伴う措置。ロイター通信が伝えた。
(同上)

日本などのタンカーが攻撃を受けたからだと。6月13日に、二隻のタンカーが攻撃されました。

米国が艦船を派遣して監視活動を指揮。参加国は米艦船の警備や、自国の商船の護衛に当たる。
(同上)

ここまで聞いて、「おお、真によいことでありますな」とほとんどの人が思うでしょう。タンカーが攻撃されたら困りますから。しかし、次を読んだら、心穏やかではいられないと思います。そして、国論真っ二つになることでしょう。

トランプ米大統領は、各国がホルムズ海峡を通るタンカーを自国で守るべきだと主張しており、日本も何らかの対応を求められる可能性がある。
(同上)

トランプさんは6月24日、「日本は自分のタンカーは自分で守れ!」という旨のツイートをしています。どうですか、皆さん。日本は、どうするべきでしょうか?私は、「日本はアメリカ主導のタンカー防衛有志連合に参加すべきだと思います。なぜ?トランプさんのいってることが正論だからです

この話、きっとたくさんの人が反対することでしょう。最大の理由は、「攻撃を受けて自衛隊員が死ぬかもしれない」。わかります。私だって、自衛隊員が亡くなってほしくありません。しかし、考えてみてほしいのです。そう考えている私たちは、「自衛隊員のかわりにアメリカ軍の人が死んだ方がいい」と考えているのですよね?いえいえ、そんな風には考えません。しかし、アメリカから見たら、そういうロジックになります。

トランプさん、「日本が攻撃されたら、アメリカは第三次世界大戦を起こしても日本を守るしかしアメリカが攻撃されても日本は自宅でソニーのテレビを見ていればいい」と発言をしています。もちろん、戦後日本をこういう状態にしたのは、アメリカ。「日本が二度と強くならないように」そうしたのですが。

時代はかわってアメリカが弱くなってきた。だから、「日本も少しは手を貸してくれ」となってきた。ここで日本はどう動くかということなのです。

これ、「憲法改正しなければ何もできないという話ではないと思います。今の憲法でも、「個別的自衛権」は認められている。だから、タンカーを防衛している自衛隊艦が攻撃されたら反撃できる。それに安保法改正で「集団的自衛権」も一部認められるようになった。だからタンカーを防衛している米軍が攻撃されたら、日本が反撃することもできるのではないでしょうか(いろいろ解釈がでるでしょうから、追加の法律が必要な可能性はありますが)?

いずれにしても、日本のタンカーを米軍が守っている。アメリカは、「全部日本が守れ」とはいいません。「日本も、自分の国のタンカーを守る『手伝いをしてくれ」と。これから要請が来る可能性が高い。これ、「当然参加すべきだと思います。なんといっても、「日本企業が運営するタンカーを守る」のですから。

ここで、「嫌です。日本の自衛隊員は、一人たりとも殺させません(意味=かわりに、アメリカ兵が死んでください!)」となれば、日米同盟の亀裂はめちゃくちゃ深くなるでしょう。そうなると、尖閣、沖縄は、将来中国領になる可能性が高いです。なんといっても中国は、「日本には尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と宣言しているのですから。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

逆に有志連合に参加すれば、「日本は、金だけだす狡猾な国だ!」と批判はでなくなるでしょう。日本とアメリカの同盟関係はますます強固になり中国が尖閣を奪うことは難しくなります

前ダメだった商品で成功。ライオンの「アイディアキラー」撃退法

新規事業・新商品をリリースして成功する確率は決して高くありません。そこで大抵は、失敗したアイデアを捨ててまた新たなプランを探す作業を繰り返しがちですが、実は一度失敗したアイデアから成功を生み出す方法もある、そう解説しているのが読者1万6千人の大人気無料メルマガ『売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま』の著者でMBA中小企業診断士の佐藤義典さん。ライオンの新製品・バスタブクレンジングの成功事例を見てみましょう。

ライオン バスタブクレンジングが人気!

お風呂掃除は、家事の中でもつらいことの1つ。特に腰痛をお持ちの方だと、かがんでバスタブをこするのがつらい…そんな方に人気になった新商品が、これ!

『腰をかがめて磨く負担が敬遠される浴槽掃除。その風景を変えたのが、ライオンの浴室用洗剤「ルックプラス バスタブクレンジング」だ。洗浄液を浴槽全体に噴霧して60秒後に水で洗い流すだけで、汚れが落ちる。2018年9月の発売以来、詰め替え用を含めて1800万個超を売り上げたこすらないと落ちないという常識を打ち破り家事の時短を望む共働き世帯などの心を捉えた

『ライオンの調査では、共働き世帯の女性が苦手な家事の筆頭は風呂掃除だ。「こすり洗いの負担を解消したい」。リビングケア事業部の宮川孝一ブランドマネジャーは考えた』

『開発期間は累計7年。想定価格は350円前後と従来より割高だが、発売から約1カ月で計画の2倍以上が売れた。交流サイト(SNS)で投稿が相次ぎ、妊婦や腰痛持ちの人を含めて幅広い支持を得た。繰り返しの購入が増え、詰め替えで450ミリリットル入りのほか800ミリリットル入りの大容量品も今春加えた。テレビCMで定番の洗浄力の訴求ではなく洗い方の変化を強調したのも奏功した』

2019/06/28 日経MJ  P. 4

この「ルックプラス バスタブクレンジング」(以降バスタブクレンジングと呼びます)は、日経MJの2019年上期ヒット商品番付の「前頭」に番付入りしたヒット商品。

ということで、早速買いました。スーパーの店頭で「こすらずに60秒待つだけ!」と大きく書かれた、製品につけられたPOPが目立ちます。早速使ってみると…バスタブにかけると少し流れますが、その流れていく液体がすでに汚れています。汚れが落ちている何よりの証拠。

ただ、「水で流すだけで落ちる」はちょっと言いすぎかと…。軽くこすりながら水で流していくと汚れが落ちる、という感じですから、「軽くこするだけで汚れが落ちる」というのが正確な表現かな、と個人的には思いました。それでも、お風呂掃除がラクになることは確かです。ユーザーのブログなどを見ても、ポジティブな意見が多いようです。

HPによれば、「湯アカ汚れ」はこすらずに落とせますが、他の汚れ(水アカなど)はこすって落としてください、とのことです。

価値は使い方に現れる:「使い方」を訴求しよう!

「こすらない」という使い方

洗剤などの新商品でよくあるのが「洗浄力アップ!」です。「性能が上がった」という、性能軸での戦いですね。今回の「バスタブクレンジング」は、「洗浄力」はあまり訴求していません。訴求しているのは、記事によれば…『テレビCMで定番の洗浄力の訴求ではなく、洗い方の変化を強調』という、「洗い方」すなわち「使い方」です。

価値は使い方に現れる」というのは、売れたま!で繰り返し主張している命題です。

〇価値=使い方

とすると、両辺に「新しい」を掛ければ

〇新しい価値=新しい使い方

となります。

「こすらないで洗える」という新しい価値=新しい使い方がお客様に刺さったわけです。HPでも、動画などを使って「使い方」を徹底的に訴求しています。「使い方」をここまで訴求するのは珍しいと思います。ちなみに、洗剤の色は」です。それは、バスタブのどこにかけたか、をわかりやすくするためです。「使い方」を考えて、商品の「色」までを決めているわけです。『しかも、ミストが青いからかけた場所がすぐわかります』。

「こすらない」という使い方が刺さる人

そして、その「こすらない」という使い方が刺さった人は…まず、忙しくて時間がなく、家事の時短をしたい人。そして、『妊婦や腰痛持ちの人を含めて幅広い支持を得た』と、これを見てなるほど! と「腰痛持ち」の私は思いました。私の使用感では、この洗剤が「時短」のための商品かというと、必ずしもそれだけではないように思います。かけて、60秒待って、時間をかけてシャワーで洗い流して…というと、それはそれで時間がかかります。むしろ「省力化」という、「物理的にこする力がそれほどいらない」という側面を私は評価したいです。

それが刺さるのが「腰痛持ち」の人なんですよね。かがんだ姿勢で、風呂を強くこするのはかなり(すごく)苦痛。全くこすらなくても汚れが落ち、時短になればうれしいです。が、時短にならなくても、こする力が弱くなるだけでも、大きな価値が出るわけです。

「前にやったけどダメだった」にきちんと取り組み直す

ここまでは「商品開発」として定番の話です。今回、強調したいのはここからです。

私がこの商品を見たときに思ったのは、「あれ? そんなお風呂洗剤って前にもあったよね?」でした。「お風呂汚れをこすらずに落とす」というのは、よく耳にしたように思ったので、「え? また?」という印象を持ちました。実際そうだったようです。

『過去にも浴槽の水際部分をこすらず洗えるとうたう商品はあったが、洗浄力が十分でなかった。1回の量が少なく、何度も出さないと行き渡らない。結果、消費者に浸透しなかった』
2019/06/28 日経MJ P.4

 

前の商品は残念ながらあまり売れなかったのですね。しかし、うまくいかなかった原因はわかっています。記事の『洗浄力が十分でなかった』という部分。原因がわかっていれば、その対策を取ればうまくいくかもしれません。

実際、今回は対策を打ちました。

『可能にした秘密の1つは洗浄液を霧状にしてムラなく吹き付ける新型容器だ。引き金のような取っ手を1回引くと、従来品の2倍出る。腕をゆっくり横にずらすと1回で幅約1メートルの広範囲に塗布できる』

『もう一つの秘密は汚れをはがしやすくする無力化洗浄と呼ぶ機能を備えた洗浄液だ。研究所で汚れの正体を分析した。浴槽にざらざらした湯あかがこびりつく原因は、水道水に含まれるカルシウム。独自の洗浄成分で取り除き、こびりつく力を弱めることに成功した。吹きかけてから60秒の間に汚れをふやかして浮かせ、シャワーの水圧だけで流せる。研究員らも入浴して実験した』
2019/06/28 日経MJ P.4

うまく行かなかった原因の「洗浄力を2つの点で改善しています。記事から抜粋します。

1)新型容器で、液がたくさん出るようにした

『引き金のような取っ手を1回引くと、従来品の2倍出る』

2)洗浄液を改善し、より汚れを落とせるようにした

『汚れをはがしやすくする無力化洗浄』

そして、その結果が、冒頭にあるように『2018年9月の発売以来、詰め替え用を含めて1800万個超を売り上げた』という大ヒットに。私が買った店では、

・スプレーボトル(500ml):318円
・詰め替えパウチ(450ml):148円

でした。平均単価200円としても、1800万個ですから36億円という売上を1年待たずにたたき出しました。そして、何よりリピートがつきました。記事のこの部分。

『繰り返しの購入が増え、詰め替えで450ミリリットル入りのほか800ミリリットル入りの大容量品も今春加えた』

私が買った店でも、ボトルが2フェースに対して、詰め替えがなんと3フェースも展示されていました! 詰め替え用のニーズがある、ということですね。詰め替え用が売れる=リピートがある、ということは、実際に使ってみて、効果を実感された方が多い、ということです。『洗浄力が十分でなかった』という失敗要因をきちんと解決しヒット商品になったわけです。

【動画】ロシア人男性がヒグマに近づいたらヤバイことに…

一人のロシア人男性が森の中でヒグマが歩いているのを見つけます。

その姿をカメラに収めようとどんどんヒグマに近づいていく。

何やら嫌な予感がしなくもないですね。

 

 

男性はヒグマの後ろを歩いていきます。

するとなんと、ヒグマの下半身を蹴ってしまった。

ヒグマは振り返り男性の方を見ると怒りなのか、防衛本能による威嚇なのか、

ヒグマは大声を上げながら男性を追いかけます。

そして必死で男性は逃げていくのでした。。。

死ぬ思いまでしてこの男性はいったい何がしたかったのでしょうか(笑)。

 

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Новости Камчатки – Кам 24)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

「いじめを受ける娘をどう守ったら?」人気コンサルに聞いてみた

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、小2の娘さんが一線を超えるような酷いいじめを受けたという親御さんからの相談に答えます。永江さんは、それ以上のトラブルを避けるためにも当事者同士での解決には動かず、第三者の専門家に依頼することを勧めています。

学童クラブでのいじめ問題の解決策

Q.
私には3人子供がいて、一番下の小学校2年生の娘のことでご相談があります。

妻も働いているため、娘は放課後、学童クラブで過ごしています。以前から学校ではなく、学童クラブで軽度のいじめがありましたが、その都度私が学童クラブに乗り込み、解決してきました。(学校でいじめると大問題になる(すごく怒られる)ことを子どもたちも知っており、あまり大ごとにしない学童クラブでいろいろやるようです)

昨日、「死ね、消えろ」などの記載を複数、また文字の色を変えて、「このことをゆったら、もっとひどいことになるぞ」(誤字は原文のまま)と書かれた紙が、学童クラブの娘の下駄箱に入っていました。

娘は、その紙を学童クラブの担当者に渡したようです。その日の迎えをたまたま長女(大学1年)が行くことになっており、迎えに行った長女に対して担当者がその紙を渡して、“学校に連絡した方がいいよ”と言ったそうです。

その夜に、両親である私達には担当者は連絡してきていません。本日、学校に上記の出来事を報告する予定です。今後の対応について相談したいです。

1)おそらく、同じ内容をネットで大人が載せても、また個人に手紙を送っても、書類送検されるレベルと思います。よって、親の気持ちとしては犯人を特定し、最悪児童相談所まで通告することまで考えています。私が学童クラブに乗り込み、とことん事実確認をしようと思っているのですが、やりすぎでしょうか?

2)妻からは「今回の件を解決しても、またターゲットを変えて同じことが行われると思う」と言われ、それもそうだなと思います。ある程度いじめはなくならないと思いますが、今回のように一線を超えるようなことを防ぐ方法ってないものでしょうか?

永江さんからの回答

わたしなら間違いなく弁護士さんに依頼します。理由は大きく分けて2点あるのですが、1つ目は当事者同士の話し合いだと感情的になりかねないから。誰だって自分の子供が「死ね、消えろ」なんて手紙を送りつけられたら頭にきて怒鳴り込みたくもなりますよね。

でもそうすると今度はこちらがクレーマー扱いされて逆効果なんです。さらに「あいつの親はすぐ怒鳴り込んでくる」などといじめが加速する可能性もあるので、第三者の弁護士を入れて淡々と話を進めてもらった方が賢明です。

もう1つは素人ではなく法律の専門家が出てくることで、相手にこちらの本気度が伝わるから。学童クラブ側も大ごとにしたくないので、なあなあではなくきちんと対応してくれるはずだと思います。

弁護士に依頼」というとハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、若くてまだあまり食えないけど熱い思いを持った人はたくさんいますよ。わたしも今回netgeekの裁判で感じましたが、弁護士さんの中でも社会正義のために戦っている人は非常に熱心に相談に乗ってくれます。わたしの元顧問弁護士さんも、子供の教育やいじめ問題を解決したくて弁護士を志したと言っていました。

まとめると、今回のような一線を超えている場合、仲介役として弁護士さんに立ち会ってもらう方が得策だということ。話し合いで「これ以上いじめが続くようなら訴訟を検討します」とはっきり伝えれば、相手も事態の深刻さを理解して問題解決に繋がると思います。

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日本人のほとんどが知らない、「けんもほろろ」の「けん」の意味

「対応に遅れをとる」「剣もほろろな対応」…。以上2つの漢字表記、どこが間違っているかお分かりになりますか?今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン』では、これら勘違いしがちな漢字表記をその意味から解説してくださっています。

「極め付け」か「極め付き」か

思い込みやうろ覚えのまま、文字を入力してしまうことがあります。パソコンで入力すると、それっぽい漢字や言葉に文字変換されるので、気に留めずそのまま使ってしまうことも多いです。今回は、そんな間違えやすい言葉を取りあげていきたいと思います。

  • 対応に遅れをとってしまいました。 ×
  • 対応に後れをとってしまいました。 ○

「遅れ」は時間の早い・遅いを表すときに使い、「後れ」は物事の後先を表すときに使用。「後れをとるとは他に先んじられることを意味します。

  • 極め付けの良書です。 ×
  • 極め付きの良書です。 ○

本来は「極め付き」ですが、「極め付けと混同して使われていることが多いです。

「極め」とは、書画や刀剣にその価値を鑑定・証明する「極め書き」「極札(きわめふだ)」のこと。極めを付けることから転じ、「定評があるもの高い評価を受けているもの極め付きと言います

ですが、「極め」を「極み、極限」と捉え、「その上、さらに」「挙句の果てに」という意味合いで使われていることが多く、次のような表現をよく目にします。

  • 極め付きは豪華なお土産
  • 散々だったうえ、極め付きに帰りは渋滞
  • 剣もほろろな対応   ×
  • けんもほろろな対応  ○

「けん」は剣ではなく、本来の意味は雉きじ)。「ほろろ」はその鳴き声を指します。「けん」を「慳貪(けんどん)」にかけ、頼みや相談などを冷淡に断るさまを意味します。

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