ソニーのニッチな新製品「PDF-FP1」が面白い。プロが想像する“使用シーン”とは?

ソニーが3月22日に5G対応のポータブルデータトランスミッター「PDF-FP1」を発売すると発表しました。いかにも玄人好みな感じがするこの新製品について詳しく分析するのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。「Xperia Pro」からスマホ機能をそぎ落としαの周辺機器に特化したことで、現場取材の多い記者やカメラマンにとって使い勝手がいいものになりそうと、その使用法を具体的に想像しています。

ソニーがポータブルデータトランスミッター「PDF-FP1」を発表──もしかしてスマホ機能をそぎ落とした「Xperia Pro II」?

ソニーは2024年1月30日、ポータブルデータトランスミッター「PDF-FP1」を3月22日に発売すると発表した。価格は15万9500円(税込み)。リリースが送られてきた瞬間、あまり聞いたことのない商品ジャンルで「なんじゃ、こりゃ」と思ったが、よくよく製品を見ると、限りなく、かつての「Xperia Pro」にそっくりであった。

6.1インチの大型ディスプレイを搭載し、国内外の5Gミリ波やSub6、スタンドアローン式の5G通信やローカル5Gにも対応。物理的なSIMに加えて、eSIMも備えている。OSはAndroid 13であり、SoCはSnapdragon 8 Gen2とのこと。これだけ見れば、まさに「Xperia Pro II」といった感じなのだが、面白いのが端子類で、入力端子としてはUSB-Type Cがデータ転送用と充電用の2個を搭載。HDMI端子とLAN端子を備えている。

ソニーとしては、同社のデジカメ「α」につなぎ、撮影した静止画や動画をすぐにサーバーやクラウドにアップしたり、ライブストリーミングできる機材として売り込んでいくようだ。

振り返ってみれば、ミリ波に対応し、同様のコンセプトで売っていた「Xperia Pro」はスマートフォンとポータブルデータトランスミッターの間という若干、中途半端な存在になっていたのは間違いない。今回は明確に「ポータブルデータトランスミッター」として売り出しており、スマートフォン要素がほとんど感じられないなど、潔い商品コンセプトとなっている。

個人的にはアップルの発表会を取材する際、開始直前の様子を撮影した動画を、5時間後に始まるような朝の情報番組向けに提供するといったことがここ数年、多い。動画をファイルにしてアップロードすると、とてつもなく手間と時間がかかるので、一般には公開にしない「限定配信」という形式でYouTubeに配信。テレビ関係者だけに公開して、ストリーミングで配信している動画をダウンロードして使ってもらうということをしている。ただ、現地のセルラー回線では安定性に欠けるといった不安を抱えながら配信しているのであった。

今回、発売となるPDF-FP1では「電波状況によりつながりやすい回線を自動的に選択してSIMを切り替えてデータを転送することも可能」という。ストリーミングで有効なのかは不明だが、あると心強いのは間違いない(5GとWi-Fiを束ねて安定的な通信をしてくれるとなお良い)。

数年前、Xperiaの開発部隊が、αの開発を経験されてきた人たちになりつつあるという話を聞いていたが、まさに今回のPDF-FP1はXperiaではなくαの周辺機器に生まれ変わったといっていいだろう。

確かに、例えばモータースポーツのカメラマンであれば、サーキットで撮影をしながら写真をアップし、プレスルームに戻ったときにはすでに編集部のサーバーに送付済みといった仕事の仕方ができなくもない(実際はカメラマンが画像の補正作業を行うが)。

テレビの現場でもLiveUといったセルラー通信を使った中継機材が当たり前のように使われ始めているだけに、ニッチな市場ではあるが、PDF-FP1が求められる現場というのは意外と多いのかも知れない。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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営業利益で「日本平均の20倍」を叩き出す企業キーエンスの営業マンが実践していること

日本一給料が高いことで有名となった「キーエンス」。営業利益で日本の平均の20倍をたたき出しているその秘密を解き明かす一冊があります。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんは今回、キーエンスの数値化メソッドを細かく記した本を紹介しています。

【キーエンスの数字力】⇒『数値化の魔力』

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数値化の魔力

岩田圭弘・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、2009年にキーエンスに新卒入社し、2010年新人ランキング1位、その後、2012年下期から3期連続で全社営業ランキング1位を獲得し、マネジャーに昇進した著者が、キーエンスの数値化メソッドを紹介した一冊。

営業利益で日本平均の20倍を叩き出すキーエンスの営業プロセスの秘密を明らかにした、注目の内容です。

KGI(Key Goal Indicator)を明確にする、ゴールに至るまでの行動を「業務プロセス」で分解する、分解したプロセスごとに「行動目標」を数値で設定する、というシンプルなプロセスで、そこから行動の量と質を改善していく。

行動の量を考える際、まずは「最上位のプロセス」に着目してボトルネックを見つける、行動の質を考える際には「転換率」に着目するなど、とにかく合理的で、ムダがありません。

アウトプットを高めるため、すべてのビジネスパーソンがマスターするべき、数値化の技術が書かれていると感じました。

書かれているのは、いわゆる「じょうご理論」に基づく営業改善プロセスですが、それを精緻化する視点がすごい。

営業プロセスのボトルネックを徹底して潰していく、その姿勢にキーエンスの凄さを見ました。

後半には、マネジメント向けの数値管理のコツが書かれていますが、内容的には若い人向けの本だと思います。

「頑張っているのに認められない」

「結果が出ない」

と落ち込んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

日本人の“良い文化”だったはずの「謙遜」も、今は使い過ぎに注意が必要?

日本では「謙遜」は美徳とされていましたが、現代では少しずつ変わりつつあります。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、とある漫画のワンシーンを引いて「私なんか」という言葉について、そして接客での謙遜に話を膨らませて語っています。

「私なんか」は侮辱ですよ

僕は普通に漫画が好きでして、現在少年ジャンプで連載中の『ウィッチウォッチ』という漫画をよく読んでいます。

今回の本筋とは関係ないので特に詳しい紹介はしませんが、作者の篠原健太氏の漫画は昔から大好きで、『SKET DANCE』も『彼方のアストラ』もとてもおもしろいのでおすすめです。

さてこのウィッチウォッチはいわゆるSF学園モノの漫画でして、さまざまな登場人物が現れます。

その中に漫画オタクの学校の先生がいて、あるエピソードでネット上のオタク仲間とオフ会をするという回がありました。

先生は漫画の同人誌(文章で)を作るのが趣味の人でオタク仲間からは割と尊敬されているのですが、自分に自信があるわけではないためにものすごく謙遜しがちです。

そんな先生がオフ会の参加者から、「いつも見てます。サインください」と頼まれるシーンがあります。

先生は少し考えて、「え…でも私なんかの…」とまた謙遜をしそうになるのですが、相手にこう言われます。

「『私なんか』という言い方は、あなたを好きな私への侮辱ですよ」

「なんと言おうと私は〇〇さん(先生)のファンなんです」

「あなたの文章に救われてる人もいるんです」

こう言われて心を少し自信を持ち、心を開くシーンがあるんですね。

(気になる方はウィッチウォッチを読みましょう!笑)

僕はこのシーンがとても好きです。

というのも、僕もついつい「私なんか」的な謙遜を使いがちだからです。

上記のシーンの解釈はそれぞれに任せますが、日本人は謙遜をしがちだと言われます。

僕自身はそれを良い文化だと捉えているのですが、それも状況によるのでしょう。

日本国民が知るべき「山本太郎は岸田総理に何を質問したか?」被災者切り捨て国会「対策を検討」の醒めぬ悪夢

与野党を問わずほとんどの政治家にとって、今国会は「自民党パーティー券、裏金追及国会」だったようです。2024年1月29日の参議院予算委員会でも「政治資金等に関する集中審議」が行われ、能登半島地震の被災者救済や被災地復興はそっちのけ状態。しかし、そんな中でも「政治資金等」の「」に短い持ち時間のすべてを割き、被災地の声を国会に届けた政治家がいました。「れいわ新選組」の山本太郎代表は、岸田総理に何を質問したのか?そして岸田総理はそれにどう答えたのか?いつ自分が被災者になってもおかしくない災害大国・日本の国民が知るべき質疑の内容を、『きっこのメルマガ』著者で人気ブロガーのきっこさんが紹介します。

「被災地・被災者そっちのけ」の与野党国会議員たち

今国会は、自民党の派閥パーティーによる裏金問題という突発事故が発生したため、1月29日に「政治資金等に関する集中審議」を行ない、翌30日に岸田文雄首相が施政方針演説を行なうというレアな日程となりました。

あたしとしては、何よりも能登半島地震の被災者救済と被災地復興を最優先してほしいと思っていたので、「おいおい……」と思いながら29日の国会中継を聞いていました。

何しろ「政治資金等に関する集中審議」ですから、野党はそれぞれの思惑から岸田自民党を攻撃し、連立を組む公明党からも厳しい質疑が続きました。

防戦一方の岸田首相は、いつもの調子で「検討する」「議論する」と逃げまくり、ひらき直りとも取れる答弁まで飛び出しました。

でも、あたしとしては「被災地がこんなに大変な時に、この国の国会議員たちは何をやってんだろう?」という絶望的な気持ちで聞いていました。

【関連】岸田首相の“経済制裁”で下がる賃金、上がる物価。日本人がビッグマックはおろかポテトSも買えなくなる日

山本太郎だけが「国民目線」で働いていた

すると、最後に登場した「れいわ新選組」の山本太郎代表が、裏金問題など完全にスルーして、短い持ち時間のすべてを「被災地への緊急対策」のために質疑してくれたのです。

それも、徹底的に調査し、資料を準備し、とても分かりやすく、被災者の立場、国民の立場に立った素晴らしい質疑でした。

そして、岸田首相という政治家がどれほど無能で無策で無責任か、それを証明してくれたのです。

あたしは感動しました。これこそが「国民の代表である国会議員の姿」だと思いました。あまりにも感動したので、その質疑の内容を一字一句、文字起こししました。ぜひ最後までお読みください。

【関連】山本太郎叩きで露呈した日本の弱点とは?「能登地震と羽田事故は人災」政府が隠す不都合な事実

「テレビ・ラジオをご覧の皆さん、これは他人事じゃないんですよ」山本太郎の国会質疑(2024.1.29)

山本太郎代表:れいわ新選組の代表、山本太郎です。資料1、能登半島地震後、総理は「被災者の皆さんが1日も早く元の生活を取り戻せるよう先頭に立つ」とご発言。総理、この言葉に嘘はないか、イエスかノーかでお答えください。

岸田文雄首相:当然、嘘はありません。

山本代表:岸田政権下での主な自然災害は11件、激甚災害は9件。これらの災害においても、総理は被災者が1日も早く元の生活を取り戻せるようこれまでやって来た、ということでよろしいですか?

岸田首相:政府として対応すべきことを検討し、実施につとめてまいりました。

山本代表:岸田政権下で起こった自然災害では、今も生活再建できていない被災者が大勢います。資料2、能登半島は去年5月にも大規模地震に襲われ、珠洲、能登町、輪島などで住宅被害が1417棟。

資料3。昨年5月、被災直後の声「取り壊しを勧められたが自宅再建には1000万円以上、年金暮らしには無理」。

資料4。発災から約半年、昨年11月の声「自宅を建て直す目途が立たず、どうしようもない」と頭を抱える被災者。業者不足、資金不足などの理由で、家の修理や再建が進まぬまま、仮設住宅で元日、再度被災された方々もいる。

能登半島以外でも、各地の被災者が住宅再建を断念。地元を離れることを余儀なくされてます。

資料5・6。2022年8月、青森豪雨災害、青森県で800棟を超える住宅被害。発災から半年、2023年1月の報道「ある地区では、ほとんどの住民が住宅再建を諦めた」。

資料7・8。2023年7月、久留米豪雨災害、福岡県の住宅被害6569棟、全壊した我が家、解体の着手には半年かかる。亡き夫と一緒に選んだ土地での住宅再建を諦め、地域を離れた。

資料9・10。2023年9月、台風13号福島県、集中的な被害を受けたいわき市、住宅被害は約1800棟。豪雨から1カ月後の声「移転・新築で数千万円、現在地での再建でも1000万円かかる。この歳では借金はできない」。

資料11。総理は先週、私の質問に対して、過去の災害でも「最大限の努力をしてきた」とご答弁。ここまで紹介してきた事例は、岸田政権下で起こった災害の被災者の声なんですね。総理大臣として「最大限の努力をした」と豪語する災害対応の結果です。

テレビ・ラジオをご覧の皆さん、これは他人事じゃないんですよ。必ず来ると言われている首都圏直下、南海トラフ、次に切り捨てられるのはあなたかもしれません。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

バイデン困惑。衝撃の「米兵戦死」に米国内で高まるイランへの徹底報復の声

23年10月のガザ紛争勃発以来、中東に展開する米軍の拠点に170回以上の攻撃を仕掛けている親イラン武装勢力。1月28日のヨルダン米軍拠点へのドローン攻撃では米兵3名が犠牲となり、その報復としてアメリカはイラクとシリアの親イラン武装勢力関連施設を攻撃するなど、地域の緊張感が大きく高まっています。この先、中東に安定が訪れる日はくるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、混沌極まる中東情勢を詳しく解説。さらに地域の安定に貢献する立場に自らを置こうとしているトルコの動きを紹介するとともに、その真の狙いを考察しています。

イランとトルコが急接近。地域大国が左右する中東情勢と国際社会

「私たちの努力が一瞬にして吹き飛びそうな事態が起きてしまった」

イスラエルとハマスの仲介に尽力しているカタールのムハンマド首相兼外相が、訪問先のワシントンDCで語った内容です。

その事態とは、1月28日にヨルダン北東部で起きた米軍拠点に対するドローン攻撃によって、3名の死者と40名を超える負傷者が出てしまったものです。

昨年10月7日にハマスによる対イスラエル同時多発攻撃と人質事件で、ガザでの戦闘が始まって以降、初めて米軍に人的な被害が出たことで、アメリカ政府は大統領以下、国務長官、国防長官も口をそろえて「実行者に対してアメリカは必ず報復する」と公言し、米国連邦議会は共和党・民主党が超党派で報復の必要性を示唆するなど非常に緊張度が高まっています。

実行犯は、犯行声明とインテリジェンスによると、イラクに拠点を置くイスラム抵抗運動の組織、特にカダイブ・ヒズボラだと特定されているようですが、カダイブ・ヒズボラはイランの革命防衛隊の支援を受けていることが明らかになっており、今、イランの責任を問う声がアメリカ政府内と議会内で一気に高まっています。

「イランへの武力攻撃を含め、バイデン政権は厳格かつ確実な報復を行うべき」という声が連邦議会で多数上がっていることを受け、バイデン大統領やブリンケン国務長官、オースティン国防長官なども「アメリカは必ず報復する」といいつつ「いつどのような形で行うかは、慎重に検討する必要がある」と述べるにとどまったいます。

その理由は、現在、イスラエルとハマスの戦いの出口が見えない中、報復の規模を読み間違えると中東地域全体におけるデリケートな安全保障バランスが崩れ、一気に地域の緊張が高まり、下手をするとガザにおける紛争が周辺地域はもちろん、アラビア半島を越えて拡大しかねないとの分析があるからです。

とはいえ、報復の規模が物足りなかったり、中途半端な対応に留まったりしたと認識された場合、議会からも有権者からも「バイデン大統領は弱腰だ」とのレッテルを貼られ、特に共和党サイド、そしてトランプ陣営から袋叩きにあい、結果として11月の大統領選挙はもちろん、同時に開催される連邦議会選挙でも民主党にとって不利な結果になりかねないとの懸念が生じます。

バイデン政権としては「イランとの戦争・軍事的な衝突は回避したい」というのが本音のようですが、議会共和党は挙って強硬姿勢を明確にしており、「イランに対する直接的な軍事攻撃が必要」という過激な意見から、「親イラン勢力の幹部や戦闘員をピンポイントで攻撃し、士気を下げるべき」という意見や、「親イラン勢力の拠点を徹底的に叩くべし」という意見まであり、アメリカ政府内での対応についての調整は難航している模様です。

それで一応、「イランとは戦争したくない」とブリンケン国務長官などに言わせることでイランに事態のエスカレーションを回避したいという米政府の意向を伝えているはずなのですが、今後、どのように発展するかは、非常に注視しなくてはなりません。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

中国にレンタカーブームが到来。なぜ隣国のZ世代は車を「借りる」しかないのか?

維持費も不要で乗りたいときに用途に合った自動車をチョイスできるレンタカー。そんなレンタカーが今、中国であらためて注目されているのをご存知でしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、休日や大型連休ともなれば手配することすら困難になるという、中国のレンタカー事情を紹介。さらにその人気の背景を探っています。

今中国でレンタカーが熱い?CCTVに取り上げられた悟空とは?

中国のレンタカー事業者である悟空租車は2024年1月25日、中国CCTVが2024年元旦に行ったニュースで自社が取り上げられたことを発表した。

番組内では某レンタカー事業者とされていたが、インタビュー背景の同社エコシステムデータプラットフォーム画面には「悟空租車」が表記されている。

最近では高合(HiPhi)とも協業している。今、中国ではレンタカーが改めて注目されているのか?同社によるプレスリリースの内容を紹介する。

Z世代が主流

それによれば、同社に登録されているユーザーは35歳以下が70%を占める。つまりほとんどがZ世代ということになる。

同社ではこうした層の消費観念の変化、モビリティにおけるプライバシー、自由、快適への追及が相まって、こうした状況にあり、それが中国レンタカー市場の成長を促進させている、とした。

伸びるニーズ

北京市では特にレンタカーのニーズが強く、休日や大型連休となれば、レンタカーを手配することも難しい状況だという。

さらに、成都、ウルムチ、西安、広州、青島などで注文件数が特に急増している、という。

例えば2023年10月の国慶節期間、悟空租車の注文件数は前年同期からほぼ2倍、取引総額は2倍以上となった。2024年元旦もやはり注文・取引総額ともに伸びている。

悟空租車では伸び続ける中国レンタカーニーズに対して、1万社以上のフランチャイズネットワークを構築、保有車両は40万台以上、リアルタイムで稼働できるレンタカー車両は13万台以上になっており、中国全土460都市以上で事業を展開している。

借りられる車

車両は、エコノミーの独VWラビーダやトヨタ・カローラ、GMシボレー・キャバリエなどから、ミニバンのGMビュイックGL8、オフロードSUVのタンク300、ラグジュアリーのポルシェやランボルギーニまで取り揃えている。

しかし現在、人気なのは中国勢の新エネルギー車(NEV)だといい、小鵬(Xpeng)、極狐(ARCFOX)、NETAなど。

HiPhiとはレンタカーのみならず、気軽な試乗体験でも協業、そうした取り組みとしてはアウディとも行っているという。

悟空の特徴

特徴的なのは、アリババ系信用情報「芝麻」やテンセント「微信(WeChat)」と連携して、デポジット不要で借りられること。

また、指定場所までレンタル車両を届けたり、別の都市での返却なども行っている。

中国Z世代の移動に対するニーズの他、ナンバープレートや維持費なども含めた若い世代における自動車購入の難しさも背景にあるかもしれない。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/LxuhS1dgu3ApdGVJtAY_WQ

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

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元AKB48 篠田麻里子はなぜ「出産と離婚」を経てエッチになったのか?「もっとドスケベに…」狙うは妖艶人妻枠!

元AKB48の篠田麻里子さん(37)が、ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日系)に出演中。「かつてアイドルで現在は専業主婦、芸能事務所マネージャーとの不倫を楽しんでいる」という主人公の妻役を体当たりで演じ、セクシーなシーンがSNSでも毎回話題になっています。もっとも、芸能関係者の間では「まだまだエロさが足りない」「本当にドスケベになっていくのはこれからだ」という辛口の意見(熱い要望?)もあるようで?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

篠田麻里子の「濃厚すぎる色香」業界内の評価は?

見逃し配信も絶好調の『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』で注目を集めている篠田麻里子を『デイリー新潮』は、

“脱ぎ損か 家族を優先し出世道から降りた父親が娘の養育権を手にする難しさという斬新な切り口なのに、話題になるのは安っぽいベッドシーンばかり”

と記事にしていました。

『離婚~』第1話は、テレビ朝日歴代全番組で15日間で580万回以上の最速再生を記録、第3話はオンエアからたった1日で100万回に迫る再生数を記録、1話から3話の見逃し配信数は1,000万AKB回を突破したとビデオリサーチ社は算出しています。

2011年12月発売のAKB48シングル『上からマリコ』が初動売り上げ95.9万枚という数字を残した伝説のセンター“しのまり”健在!ということでしょうか。

新潮は「もっと大胆な情事」を要求している!?

『デイリー新潮』の記事には“もうアイドル売りはできないのに、セクシーにもコミカルにも振り切れないもじもじしたマリコ様を前にしてもったいないと思うばかり”とありますが、個人的に深読みすれば、これは“不倫疑惑が報じられ「まりちゃんさびしかった」という、しのまりらしき人物の音声も流出した彼女なら、もっと大胆な情事も演じられるのでは…”という意味に解釈できます。

再注目されているしのまりを応援したいのか、陳腐な安っぽいラブシーンをこき下ろしたいのか、『デイリー新潮』の本意はわかりかねますが、AKB48第1期オーディションに落選し、当時はAKB48劇場内にあったカフェ勤務からメンバー入りを果たしセンターまで昇り詰めた、しのまり長年のファンが編集部にいることだけは間違いないでしょうね。

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出産、不倫、離婚を経て辿り着いた「妖艶人妻女優」という生き方

『離婚~』は、「40代後半からおもしろく生きられてない」「人として振り切って生きれていないなという思い」を感じていた、今年の3月末で32年間続けてきた放送作家と脚本家から引退するという鈴木おさむ氏の最後の作品です。

不倫疑惑や離婚を経たしのまりに“当て書き”した部分も多くあるという鈴木氏の脚本が、彼女の好感度回復を狙った所属事務所と深夜枠ドラマの視聴率アップを企んだテレ朝との思惑に上手く一致したのでしょうね。

昨年3月「夫婦間の問題が無事に解決」と発表したしのまりは、この『離婚~』が本格的な芸能界&女優復帰作となったわけですが、私個人としてはその兆候は2年半前位から感じていました。

そのきっかけとなったのは2021年9月の『明治座』、『酔いどれ天使』の取材です。

『酔いどれ天使』は『クローズZERO』シリーズ、『龍が如く 劇場版』『怪物の木こり』の三池崇史監督が演出を担当した注目の舞台でした。

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健全な社会はどこへ?西武池袋本店のストライキをネガティブに報じる日本の異常

かつては我が国でも必要なタイミングで決行されていた、働く人々によるストライキ。しかし現在、そんな「労働者の当然の権利」をメディアまでもが否定的に報じる状況となってしまっています。このような現状に異を唱えるのは、社会健康学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、「おかしいことをおかしい」と声を上げる重要性を訴えるとともに、「衰退途上国」と揶揄される日本という国だけでなく、日本人そのもののマインドも低下しているとの悲観的な意見を記しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「私達は奴隷じゃない!」働く人が声上げる欧米と、ストを批判する日本

欧米で働く人たちの「待遇改善」を求めるストライキが急増しています。

ドイツでは1月8日、鉄道の運転士などが参加する独機関士労働組合(GDL)が労働時間を週38時間から35時間に短縮し、インフレ手当として3,000ユーロの支給を求める大規模なストライキを実施。1月30日には、ドイツ国内の23の大学病院に勤務する、数千人の医師らが賃金や労働時間を巡りストライキを行うと発表しました。

フランスでは、クリスマス休暇を控えた12月21日午後、英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道「ユーロスター」が突如運行を停止。従業員が賞与額が不満だとしてストライキを決行し、ロンドンやパリ、ブリュッセル発の30便が運休。

スペインではアマゾンの社員がアマゾンの繁忙日に当たるブラックフライデーとクリスマスシーズンにストを決行。さらに、英国イングランドで1月3日~9日まで「ジュニアドクター」と呼ばれる若手医師らが賃上げを求め、ストライキに突入しました。

アメリカでも2023年に労働組合のストライキが多発し、22年の約3倍の50万人超の労働者が参加したとされています。10月上旬にホテル従業員がロサンゼルス市内を「ボイコット!」と書いたプラカードを掲げ練り歩いた様子は日本でも報じられました。

これって、めちゃくちゃ健全だと思うわけです。働く人たちが「私たちは奴隷じゃない!人間なんだ!」とちゃんと訴え、それに「わかってる。考えてる」と雇用側が応える。ストライキは「同じ人」として和解するための手段であり、「がんばったら報われる」という当たり前に、雇用する側が立ち戻るきっかけでもあります。

かたや日本ではどうでしょうか。

昨年8月に西武池袋本店がストライキを実行した際、メディアは「国内百貨店では61年ぶり!」と騒ぎ立て、「今回のストライキはイメージ低下になりかねない」「今回のストライキは利用者離れにつながりかねない」などと批判しました。

ストライキが資本主義経済の「社会対話」の一つということを知らないのでしょうね。

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松本人志「11人目の被害者」が文春に証言した「たむけんの大ウソ」後輩芸人は「本職女衒・副業お笑い」状態か?セーラー服“強要”も

松本人志(60)による性加害疑惑や、後輩芸人たちによる松本への女性上納システム」を昨年末より過去5回に渡って報じてきた『週刊文春』。1月10日に放たれた「二の矢」では、「女衒芸人」たちによりセッティングされた福岡・大阪での「性の宴」の被害者C子さんとD子さん、E子さんの生々しい証言が掲載された。

同記事の中で大阪での宴の首謀者とされたのが、芸人のたむらけんじ(50)とお笑いコンビ「クロスバー直撃」の渡邊センス(40)だが、彼らはそれぞれ自身のラジオ番組とX(旧ツイッター)で疑惑を全否定。2人とも飲み会自体があったことは認めたが女衒のような役割を果たしたとされる指摘には猛反発し、たむらは松本と女性の「大人の時間入り」を告げるコール「たむけんタイム入りま~す!」を口にしたという報道を「言わないです人生で言ったことない」と強く否定した。

【関連】松本人志に新情報「女性上納システム」の“文春砲”で元M-1王者&渡米芸人にも飛び火か。釈明に『ワイドナショー』を“私物化”で田村淳も苦言「サンジャポにした方が」

そんな中、『週刊文春』は7日、雑誌発売に先行して電子版で「六の矢」を配信。その内容は、たむらのウソや他の後輩芸人らが松本に気に入られるため女衒に徹していた「女性上納システム」の存在を裏付けるものだった。

たむらけんじが叫ぶ「たむけんタイム」を聞いた2人の女性

ここで、「二の矢」で報じられた大阪での宴について整理する。D子さんがお笑いコンビ「クロスバー直撃」の渡邊センス(40)からVIP飲み会の誘いを受けたという友人女性とともにザ・リッツ・カールトン大阪を訪れたのは、19年10月のこと。D子さんに「会場」は告げられていなかったという。玄関で渡邊を含む彼女らを玄関で出迎えたのは芸人のたむらけんじ(50)で、部屋の中で待ち構えていたのは松本、そして男性放送作家のX。

携帯電話の使用を禁じられた中での飲み会は和やかに進んだと言うが、2時間ほどが経った頃に異変が起きる。突如たむらが「たむけんタイム、入りま~す!」と叫び、女性を1人ずつ寝室に呼び出し、松本との2人飲みをしつこく勧めたという。結局D子さんの友人が松本の「お相手」を務めることとなりD子さんは帰宅したと言うが、別れ際にたむらはD子さんに向かい「今日のことは、絶対言わんといてな」と忠告したとされる。

さらに同記事は、15年夏にも渡邊と親しい友人からVIP飲み会に誘われたE子さんの、「ほな、恒例のたむけんタイムでーす」と叫んだたむらが、D子さんの時と同じ手口で参加女性を松本に献上したという証言も紹介されている。

「間違いなく“たむけんタイム”はありました」断言する女性

この記事について、たむらと渡邊が反論したのは上述の通りだが、文春砲「六の矢」にはD子さんの以下の反論が掲載されている。

「間違いなく『たむけんタイム』はありました。私たち1人1人を別室に連れて行き、『松本さんと2人で飲みたい?』と、しきりに松本さんと2人きりになるように仕向けていました」

繰り返しになるが、「たむけんタイム」について「人生で言ったことない」と語気を強めて否定していたたむら。その言葉は大ウソだったのか。これにはネット上でも批判的な書き込みが相次いだ。

《たむけんだったら言いそうだなーと思ってたけどやっぱり言ってたんだ》

《たむけんどうする気だ。またラジオでウソ否定するのか?》

《これはもう誰もたむけんをかばえない状況だな》

さらにたむらは「ラジオ釈明」で、松本との飲み会を「性接待、セックス上納システムを目的としたものではない」としたが、同記事には11人目の告発者として大阪府在住の元グラビアアイドル・J子さんが登場し、16年の夏にたむらから誘いを受け参加した「VIP飲み」の一部始終を証言。たむらからは相手も場所も告げられぬままザ・リッツ・カールトン大阪の部屋に誘導されたが、彼女を含めた4名の女性の中から松本がお気に入りの相手を選んだ時点で他の人間は部屋から退散したという。この際にJ子さんは、「システムが確立している」と確信したと記事は書く。ここでも「たむらのウソ」が発覚した形だ。

女衒仕事に手を染めていた「とある後輩芸人」

松本に女性を献上していたのは、たむらや渡邊たちだけに止まらない。2008年頃に著作が大ベストセラーとなった「とある後輩芸人」も女衒仕事に手を染めていたようだ。『週刊文春』の最新記事に証言を寄せた西麻布のラウンジ嬢によると、松本らと店に訪れた後輩芸人にコスプレルームのあるカラオケ店にアフターに誘われたという彼女らは、その芸人からセーラー服などのセクシーな衣装への着替えを強要されたという。彼女らが難色を示すと件の芸人は焦りを見せつつ「『女の子が嫌がったので着替えませんでした』なんていうのはあり得へんねん」と声を荒げたという。

その日は証言者のラウンジ嬢とは別の女性に白羽の矢が立ち、後輩芸人が必死の形相で松本とのお相手となることを懇願したが、なんとか逃げ切って事なきを得たと同記事は伝えている。

松本とその周辺の「悪質さ」が浮き彫りに

これらの証言から浮き彫りになるのは、彼らの「飲み会」の悪質さだ。かつてバラエティ番組の制作現場に身を置いた経験のあるテレビ関係者はこう語る。

「仕事柄いろいろな芸人さんやタレントさんとの関わりがありましたが、こういうケースは聞いたことがありませんでした。飲み会の場所を告げられない、もしくは急な会場変更、携帯没収もしくは使用の禁止、松本さんと2人だけになることの強要、さらには“単なる飲み会”と油断させて誘う。悪質極まりないと思ってしまいますよね」

今回の記事では、ダウンタウンの2人とは小学生時代からの旧友で放送作家の高須光聖氏(60)が、以前より松本の「裸の王様」ぶりを心配していたとの吉本関係者の声を紹介している。事ここに至った以上、松本本人が表に出て釈明なりを行わない限り、旧友や後輩芸人たちにさらなる大きな迷惑がかかるのは火を見るより明らかだろう。それでも松本は裁判まで沈黙を続けるのだろうか。

相撲が大人気すぎて“圧死者”も…織田信長はどうやって混乱を解消させたのか?

盛り上がっている大相撲。日本の歴史の中でも相撲を愛する人たちは多かったです。今回のメルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ」』では時代小説の名手として知られる作家の早見俊さんが、その中でも織田信長と相撲のエピソードを紹介しています。

相撲にも多くのエピソードを残している信長

大相撲、盛り上がっていますね。なんでも、若貴ブーム以来の人気だとか。若貴ブームの頃、白鳳のような絶対的な力士が不在で、場所ごとに優勝力士が違っていました。

そんな中、毎場所初日に優勝力士をぴたりと当てたのが解説の出羽錦忠雄さん。アナウンサーから優勝力士の予想を求められ、実にソフトな語り口で、「やはり本命は曙、対抗で小錦、武蔵丸、穴で貴花田、琴錦、水戸泉、大穴として見逃せないのが若花田に琴富士、ひょっとして舞の海ということも考えられますよ、それから……」と二十人くらいの力士を挙げ、千秋楽の日の解説でアナウンサーが、「今場所も出羽錦さんの予想通り○○関の優勝でした」と見事な的中ぶりをたたえていましたっけ。

ところで相撲にも信長は多くのエピソードを残しています。そんな中で最も信長らしいお話を。

ある日、安土で興行した相撲、あまりに大勢の見物人が押しかけたため帰り道が混雑して圧死者が出ました。事態を憂慮した信長は担当奉行(丹羽長秀?明智光秀?)に対策を講じさせました。奉行は帰る席順を決めるとか道幅を広くするという実に常識的な案を持ってきたとか。

信長はそれでは効果がないと却下し、こうやれと命じました。

「その日、一番面白い取り組みの後、わざとつまらない催しをやれ」

そうすれば帰る者と、見ていこうと残る者に自然と分かれるということです。

で、当日優勝力士が信長から弓を下賜され踊ったとか。これが弓取式の始まりと言われています。現在でもJRAなどではメインレースの後に最終レースを開催していますね。

本当かどうかわかりませんが、信長が常人とは違う発想をするということを示すエピソードと言えます。

最近の相撲界の吉事と言えば、琴の若関の大関昇進ですね。お父さんは幕内最高位が関脇でしたから、超えたことになります。また、お爺さんは横綱琴櫻、筆者が小学生の頃、綱取りを果たしました。当時、最高齢での横綱昇進だったと記憶しています。

琴櫻に関して思わぬ発見がありました。

007シリーズ第5作、「007は二度死ぬ」に出演していたのです。「007は二度死ぬ」は日本が舞台、日本で大々的なロケが行われました。映画の中でショーン・コネリーのジェームズ・ボンドが蔵前国技館を訪れるシーンがあります。

支度部屋に通され、当時の横綱佐田の山から升席のチケットを渡されます。升席で相撲観戦をしていると若林映子演じる日本の情報部員と接触、その間、土俵で行われる取り組みは若き日の琴櫻でした。

琴の若、次の次の場所から琴櫻を襲名するそうです。お爺さんのように横綱に成れるでしょうか。

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